歴戦の証!かっこいい「傷だらけ」キャラたち 攻撃はあえて受ける、痛みで喜ぶ変態も…
戦いの証である古傷が顔面、身体に多数残っている「傷だらけキャラ」たち。決して作中最強、というわけではないけれど、不屈の精神で戦うのが彼らの魅力です。今回は特にかっこいい、傷だらけの男たちを紹介します。
鍛錬はしない、攻撃は避けない「素手喧嘩」の天才
バトルマンガに登場する「傷だらけ」のキャラクターたち。彼らの顔や身体についた傷には、歴戦の証や過去の因縁などさまざまな理由があり、魅力的です。近年で一番人気の傷だらけキャラをあげるとすれば、やはり『鬼滅の刃』の風柱・不死川実弥でしょうか。顔も体も無数の傷で覆われている彼には悲しい過去があり、顔や身体についた多くの傷は鬼たちとの深い因縁を表しています。不死川の活躍はまだTVアニメ化されていませんが、弟の玄弥との絆なども含めて読者の支持を集めたキャラです。
今回はそのほかに、5人の「傷だらけ」キャラを紹介します。
●「刃牙」シリーズ 花山薫
「傷だらけ」キャラで真っ先に挙げたいのは、格闘マンガの金字塔、「刃牙」シリーズの花山薫でしょう。同作には、主人公・範馬刃牙はじめ歴戦の傷を無数に持つキャラがたくさん出てきますが、そのなかでも花山は傷を負う理由を含めて異彩を放っています。
15歳で花山組の組長になった男で、タイヤを引きちぎる測定不能の握力と持ち前の身体能力を武器に、数々の敵と「素手喧嘩(すてごろ)」で戦ってきました。花山の最大の魅力はその肉体のタフネスと、敵の攻撃にいっさい怯まずノーガードで受けきる精神力です。背中の「侠客立ち」の刺青を「完成」させるためのカチコミ、刃牙との死闘後に勇次郎に重傷を負わされるも復帰、愚地克巳のマッハ突きを背中で受け止める、野人・ピクルの突進を止めるなど、勝っても負けてもそのカッコよさは変わりません。
なかでも、死刑囚・スペックとの戦いで顔面も体もボロボロになりながら真っ向勝負で勝ったエピソードは、警察官も憧れるほど「雄度」の高い名勝負でした。強くなるための鍛錬をしない、という点も特異な人気キャラです。
●『ゴールデンカムイ』杉元佐一
北海道を舞台に金塊を巡るバトルを描いた人気マンガ『ゴールデンカムイ』。その主人公は、日露戦争の英雄で「不死身」の名を欲しいがままにした元兵士・杉元佐一です。顔面及び全身に傷があるこの男は、戦闘力、耐久力、悪運の強さ含めて常人の域を超えています。
地獄の旅順総攻撃(203高地)戦を生き残り、銃で撃たれても、剣で斬られても、ヒグマの爪を顔面に受けても、ましてや頭部を銃弾で撃ち抜かれても、あっという間に回復して戦い続ける不屈の男。目的のためなら、切腹までしようとします。「俺は不死身の杉元だ!!」の決めゼリフを放つ時は、まさに鬼神のような表情。しかし、アシリパ(リは小文字)さんとの食事シーンでは、脳みそを食べる時の妙なリアクションや呆けた表情など、印象に残るかわいらしい一面も見せています。