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歴戦の証!かっこいい「傷だらけ」キャラたち 攻撃はあえて受ける、痛みで喜ぶ変態も…

痛みを喜びに変える変態も

●『トリコ』ゼブラ

 美食バトルマンガ『トリコ』に登場した美食四天王のひとり、ゼブラは作中屈指の好戦的な性格であり、その顔も体も傷だらけです。数々の生物を絶滅させた「危険生物」であり、ハニープリズンから出所した際は、各国が臨戦態勢に入って数千兆円単位の経済損失が生まれるほどでした。

 しかし、彼が滅ぼしたのは貧困地帯を苦しめたり生態系を破壊したりしていた危険生物であり、心の奥底は優しいというギャップも魅力です。また、圧倒的な聴覚と音で戦うスタイルのため、大きく裂けた頬の傷は、戦闘時にはバックリ開いて相手を蹂躙(じゅうりん)する音技が飛び出します。四天王のなかでも特に敵を圧倒する場面の多い強キャラで、人気投票では4位を獲得しました。

●『キングダム』廉頗

 歴戦の将軍たちが多数出てくる『キングダム』のなかでも、元趙国三大天のひとり、廉頗(れんぱ)は最強クラスの実力を持つ歴戦の武将として強烈なインパクトを残しました。天才・李牧からも、「正面から戦って勝てる武将はいない」と言われるほどの怪物。秦の六大将軍ともかつて激戦を繰り広げ、顔と全身に戦いの証である傷が残っています。

 飛信隊とは、魏の将軍として戦っており、その圧倒的な戦闘力・指揮能力で信たちの前に立ちはだかりました。特に、廉頗が現れて拳を掲げただけで魏兵たちの士気が一変する場面は、彼の大将軍としてのカリスマ性を示した名場面です。部下だけでなく戦った相手とも深い絆を持っている人物で、廉頗四天王の面々との信頼関係や、蒙ごう(ごうの漢字は、敖の下に馬)との激闘の後に放った「あまり儂ら(他の三大天や六大将軍)をなめるなよ」のセリフなども印象的でした。

●『殺し屋1』垣原雅雄

 強烈な暴力描写の数々が描かれる『殺し屋1』に登場した、イチと対抗するもうひとりの主人公・垣原雅雄。彼は新宿を拠点にした安生組の若頭であり、武闘派で生粋のヤクザ者ですが、同時に痛みを快感に変えてしまう変態マゾヒストでもありました。性器にまでピアスをし、かつての拷問で顔に縦横無尽に傷があり、口は大きく裂けています。

 垣原はSとM両方の面を持ち合わせ、やらかした部下には「痛みってのは怖がるモンじゃねェんだゾ。痛みってのはかんじるモンだ。」と持論を語りながら、ニードルで恐ろしい拷問を敢行。また、誤情報で「船鬼一家」の鈴木を拷問した「落とし前」として、自らの舌を半分切り落としながら勃起するなど、とんでもない場面が頻出します。

 殺し屋であるイチに狙われることになっても、その猟奇性と異常性を知ってむしろ喜び、彼が与えてくれる「痛み」に期待するほどでした。異常者主人公ふたりの心理描写と歪んだ関係性も、同作の大きな見どころです。

(マグミクス編集部)

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