ジャニーズ出演のおすすめ実写化映画6選 食わず嫌いはもったいない!助演でも好演
『鋼の錬金術師』や『ザ・ファブル』シリーズなど、ジャニーズアイドルが出演したマンガ実写化映画は数多くあります。今回は、原作のイメージを損なわないように誠実に役作りをした作品や、アイドルとしてのキャラクターを活かすことで味わい深くなった作品を紹介します。
「嵐」メンバー勢揃いの貴重な青春映画
原作ファンの間などで議論を呼びがちな人気マンガの「実写化」において、ジャニーズアイドルが出演して注目度が上がった作品は多く存在します。アクション俳優として目覚ましい活躍を見せている岡田准一さん主演の「ザ・ファブル」シリーズなどが、代表例に挙げられるでしょう。
今回はそれ以外にもあるジャニーズ俳優が出演したマンガ原作の実写映画から、彼らの演技が光る作品を紹介します。
●『弱虫ペダル』(原作:渡辺航)
大好きなアニメグッズを買うために、毎週ママチャリで千葉から秋葉原に通うオタク少年・小野田坂道。そんな彼が、チームで戦う自転車ロードレースと出会い、総北高校自転車競技部の仲間たちとともにインターハイを目指し切磋琢磨する日々が始まります。「週刊少年チャンピオン」にて2008年から連載中の『弱虫ペダル』は、累計発行部数2500万部を突破している大ヒットマンガ。アニメ5期の制作も決まり、舞台、小説、ドラマにもなっている人気作です。
2020年に公開された実写映画版では、「King & Prince」の永瀬廉さんが小野田坂道役を好演。原作の坂道そのままの黒髪オン眉&丸眼鏡のビジュアルや、アニメ版を彷彿させる声色で、永瀬さんが原作のマンガ・アニメをよく研究して寄せていったのがうかがえます。また、CGやスタントなしで挑戦したという自転車走行シーンは、実写ならではのスピード感やレースの臨場感を楽しむことができます。
2021年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で永瀬さんを知った方には、りょーちん役とはまた違った、永瀬さんのまっすぐさとド根性ぶりが全面に押し出された同作を、ぜひ観ていただきたいです。
●『黄色い涙』(原作:永島慎二)
『黄色い涙』は、永島慎二先生のマンガ『若者たち』を原作に、『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督が「嵐」の5人を主演に迎えて映像化した作品です。1963年の東京・阿佐ヶ谷を舞台に、それぞれの夢を追いながらその日暮らしの生活を送る青年たちの青春の日々を描きます。
物語の中心となる売れない漫画家の栄介を二宮和也さん、歌手志望の章一を相葉雅紀さん、画家志望の圭を大野智さん、作家志望の竜三を櫻井翔さん、彼らを見守る米屋の青年・祐二を松本潤さんが演じており、特に櫻井さんと相葉さんの喫煙シーンなど、近年の彼らが演じてきた役柄とはまた違った姿を見ることができます。
作中ではそれぞれの登場人物の挫折を見せつけられますが、5人のほんわかした雰囲気が物語全体を和ませてくれるため、どの世代にとっても観やすい作品になっています。「嵐」活動休止中の現在に改めて観ると、メンバーそれぞれの姿と重なって感慨深いのではないでしょうか。