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俳優・声優の納谷悟朗さん御命日 銭形警部を演じるきっかけは意外なところに

ショッカー首領から沖田艦長まで、重厚で威厳のある声が特徴的だった納谷悟朗さん。その代表作である銭形警部を演じるきっかけは意外なところにありました。そしてルパン三世を演じたふたりとも、強いきずなで結ばれていたのです。

西部劇から悪の首領まで独特の声質で印象を残す

「ルパン三世 second-TV.BD-BOX V」(VAP)
「ルパン三世 second-TV.BD-BOX V」(VAP)

 3月5日は2013年に亡くなった俳優・声優の納谷悟朗(なや・ごろう)さんの御命日です。そこで、生前のご活躍の一部をアニメ作品中心に振り返ってみましょう。

 北海道生まれの東京育ちだった納谷さんは、京都の大学に進学しました。そこで演劇部から標準語の方言指導を頼まれたことが縁で、芝居の面白さを知ったそうです。このことがきっかけで大学卒業後に劇団入りして、舞台で役者デビューを果たしました。

 その後、洋画のTV放送での「アテレコ」で声の仕事をはじめたそうです。当時は声だけということで普通よりギャラが安かったそうですが、拘束時間も短くて本数をこなせたことから納谷さんは納得していました。また、当時のアテレコは生放送だったのでタイミング取りはむずかしかったそうですが、この苦労により声の仕事に関してのスキルが上がったのかもしれません。

 その重さを感じる声質は独特なもので、本人公認の専属声優だったチャールトン・ヘストンや、ジョン・ウェイン、リー・ヴァン・クリーフなど、洋画のなかでも西部劇にはよく出演されていた感じがします。

 そんな納谷さん、TVアニメは第1作となる『鉄腕アトム』(1963~1966年)から出演していました。筆者が覚えている最古参のレギュラーキャラは『サスケ』(1968年)の服部半蔵です。この時期ですと、『どろろ』(1969年)の醍醐景光も印象に残るキャラでした。

 そして、筆者と同世代の人が納谷さんの声を覚えた作品と言えば、『仮面ライダー』(1971~1973年)に登場したショッカーの首領でしょうか。悪の組織の頂点にいる絶対的存在を思わせる首領の声は、納谷さんだから印象的なものになったと思います。

 この首領の声はその後の作品でも続けて演じていて、『仮面ライダーストロンガー』(1975年)のデルザー軍団の大首領が7人ライダーに言った「それぞれワシの声に聞き覚えがあるのではないか?」という名セリフにつながっていました。その後も仮面ライダーの敵として何度も首領役を演じ、昭和ライダー最大の敵というポジションを確立しています。

 他にも『変身忍者 嵐』(1972年)の血車魔神斉、『ザ・カゲスター』(1976年)のドクター・サタン、『超神ビビューン』(1976年)のガルバーなど、東映特撮番組で悪のボスを演じることが多く、筆者世代には悪の首領として声だけでひれ伏してしまうイメージがあります。

 これとは真逆に、円谷特撮番組の『ウルトラマンA』(1972年)ではウルトラマンエース、『ジャンボーグA』(1973年)ではエメラルド星人という正義側のキャラも演じていました。

【画像】納谷悟朗さんが演じたキャラをもっと見る(5枚)

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