『鬼滅の刃』栗花落カナヲの表情の変化 つぼみが花開くよう
『鬼滅の刃』のキャラクター、栗花落カナヲは、初登場時は無口で同じ表情のままでした。物語が進むうち、変わっていく彼女の表情も見どころのひとつです。
凍った雪が解けて流れていくように、変わるカナヲの表情

『鬼滅の刃』の栗花落カナヲは、最終選別で初登場しました。穏やかに笑みをたたえ、選別蝶とたわむれています。同時に最終選別を受けた炭治郎、善逸、玄弥らは傷まみれで険しい表情。カナヲの落ち着きぶりは異様にも映ります。
序盤では無口で、ほとんど表情を変えないカナヲでしたが、物語が進むにつれてさまざまな表情を見せるようになります。まるでつぼみから花が開くように変化していくカナヲの「表情」を見ていきます。
●炭治郎との出会いがカナヲを変えた
那田蜘蛛山で再登場した際も、カナヲは表情を全く変えず禰豆子に襲いかかります。禰豆子が突然小さくなった際に、少し驚いた表情を見せた程度です。
その後、カナヲは蝶屋敷で炭治郎たちの機能回復訓練の相手をすることに。ずば抜けた強さを見せたカナヲは、訓練でもかすかな笑みを浮かべたままです。
実の親からしいたげられていたカナヲは、胡蝶カナエ・しのぶ姉妹に引き取られます。常にほほえみをたたえた表情は、亡きカナエの影響でしょう。物事を決める際には、カナエに与えられた銅貨を投げて、その表裏で判断していました。
カナヲが初めて大きく変わる表情を見せたのは、炭治郎の前です。カナヲに対して、炭治郎は「表が出たらカナヲ心のままに生きる」と賭け、コイントスで勝ってみせます。
見事、表を出した炭治郎にカナヲは「なっ何で表を出せたの?」と驚いた顔をします。炭治郎が去ったあと、無意識に炭治郎から返されたコインを握りしめ、そのことにハッとして顔を赤らめました。
カナヲの表情がはっきりしていくのは、「遊郭編」でも分かります。アオイたちを無理やり連れていこうとする音柱・宇髄天元を、コイントスをせずに自分の意志で引き止めます。そのとき、カナヲは目をつぶって必死な表情です。
※これ以降、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。