【漫画】人類が消えた世界で目覚めたアンドロイド マスターの願いに「涙が止まらない」
いいね数が5万を超えた「ほっこりする」と話題の作品です。辛辣なアンドロイド・イヴと世界でひとりだけの人間・マスターの掛け合いが素敵な作品です。作者・一秒さんにお話を聞きました。
マスターとアンドロイド・イヴの掛け合いにほっこり

アンドロイド「イヴSU-02」は、マスターの声で目覚めます。家事、大工から危険物処理まで何でもこなすイヴですが、頼まれたのは「小説を読んで感想をマスターに伝えること」でした。感想が辛辣なイヴと、それでも読んでもらえてうれしいマスターの掛け合いに心が温かくなります。
一秒さん(@ichibyo3)による創作マンガ『小説読みのアンドロイド』がTwitter上で公開されました。本作は2年前に一度掲載された作品で、再度掲載されたツイートはいいね数5万を超えました。ほかの人類との連絡が断絶した世界での、マスターとアンドロイド・イヴのやり取りに笑みがこぼれます。
一秒さんの描く、優しい世界観は読者の心にしみわたります。すっと読めるのに、深く考えさせられる、不思議な感覚を楽しめます。読者からは「ほっこりする」「涙が止まらない」「優しい物語!」という声があがっています。作者の一秒さんにお話を聞きました。
ーーマンガを描き始めたきっかけは何ですか。
きっかけは現実逃避です。小学生くらいからつらいことがあった時は物語を妄想していました。高校生くらいからその妄想を実際に絵にしたりマンガにしたりしていました。
ーー『小説読みのアンドロイド』のお話が生まれたきっかけはありますか。
きっかけは特になく、何となく思いつきました(笑)。あまりSFなど詳しくないのですが、ちょっとした未来の話はよく想像しています。藤子不二雄先生の短編集に出てくるような「すこしふしぎ」な物語が好きです。とはいえ設定などが不思議でも、キャラクターの感情を主眼には描きたいなと思っています。
ーーアンドロイドの辛辣さとマスターのかわいらしさが印象深いですが、作品を作るうえで気を付けた点はありますか。
アンドロイドはアンドロイドらしく……、といったらおかしいですが、あまり感情を表に出さないようにはしました。それと対比させたかったので、マスターは人間味やかわいらしさを意識して描きました。

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「私も最後のアンドロイドみたいに、どこかの誰かに読まれるために書いてる!」という感想はうれしかったです。私自身、毎回作品を描くときは伝わるか不安です。しかし、きっとどこかにいる誰かに伝わるだろうと思って描いています。なので、最後のアンドロイドは私自身を投影した姿でもあります。
ーー今後、活動していく上で挑戦してみたいことはありますか。
今回のような近未来の話などはもっと描いてみたいです。ただ画力が必要(笑)なので、そちらも頑張りつつ挑戦していきたいなと考えています!
(マグミクス編集部)