飼い主は「しもべ」!? 2匹の保護猫との面白さあふれる幸せライフ エッセイ『ねこ連れ草』
『ねこ連れ草 うずらとかんたろう徒然ニャッ記』の書籍が発売されました。2匹の保護猫と、その手下と化した飼い主の癒やされる日常を描いた作品です。作者・仁子さんにお話を聞きました。
飼い主のものは猫のもの!?
イラストレーター・仁子さん(@jinko_yy)による「ねこのきもち WEB MAGAZINE」で連載中のマンガ『ねこ連れ草 うずらとかんたろう徒然ニャッ記』は、保護猫のうずら、かんたろうとの生活を飼い主(仁子さん)目線で描いた作品です。猫を複数匹飼う大変さと、それを乗り越えたときの体験談などが掲載されていて、愛おしい猫たちの面白くも奥深い日常に癒やされます。
猫のしもべと化した仁子さんと、クールなうずらと元気なかんたろうの愛らしさにメロメロになってしまいます。読者からは「愛情が伝わってくる!」「癒やされる」などの声があがっています。また、実際に猫を飼っている人からは「分かる!」と共感の声もあがっています。
絵本のようなやわらかいタッチで描かれている『ねこ連れ草 うずらとかんたろう徒然ニャッ記』。猫を複数匹飼いたいと考えている人必見のエッセイで、大変さや作者自身の体験談などが掲載されています。書籍販売の告知をした仁子さんのTwitter投稿には、30を超える喜びのコメントが寄せられました。2022年2月22日の「猫の日」に発売された書籍について、作者の仁子さんにお話を聞きました。
ーー単行本が2022年2月22日に発売されました。今の心境をお聞かせください。
Webで連載を始めた頃は毎週更新できるか不安でした。それがありがたいことに4年も続けることができ、こうして単行本としてまとめていただいたことに驚きと感謝でいっぱいです。しかも2022年2月22日の「スーパー猫の日」に刊行できたのがうれしかったです。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声は何ですか。
今現在、猫と一緒に暮らしている人から、共感するという言葉をいただいたり、「昔一緒に暮らしていた猫を思い出した」「また猫と暮らしたくなった」と言っていただいたりしたのはうれしかったです。思い出を共有しているような気持ちになりました。
ーー絵本のようなやわらかいタッチが印象的です。描くときに気を付けている点はありますか。
デフォルメしていても猫特有のシルエットや動きが分かるように描いています。記録帳や絵日記のような手書きっぽさを表現したいので、吹き出しのなかのセリフはあえて手書きの文字にしています。
ーー収録されている描き下ろし「かんたろうとの出会い」は、複数匹猫を飼いたい人必見のお話です。マンガに描ききれなかった思いがありましたら教えてください。
かんたろうが来る前、うずらはやんちゃで甘えん坊でした。なので、かんたろうともすぐに仲良くなれるだろうと思っていました。そのときはうまくいく想像しかしてませんでしたが、どんなことも予想通りにいかないことがあります。相手は生き物です。先住猫とも新入り猫とも一生を共に過ごす心構えと、それぞれの幸せを願って思いやりある対応を心がけたいですね。これは自戒を込めた言葉です。
ーーほかにも、単行本の見所があれば教えてください。
Webで連載していたお話に描き下ろしのイラストと、ひと言文章を添えています。マンガで描ききれなかったこぼれ話も楽しんでほしいです。
ーー最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。
『ねこ連れ草』は日々の何気ない出来事を綴っただけのマンガです。だけどそこに愛しい大事な時間が詰まっています。それを受け取ってもらえるのは、読者の皆さんの猫に対する優しさだと思っています。ゆったり、ちょっとずつ、たまに。いろんな楽しみ方で読んでもらえたらうれしいです。
(マグミクス編集部)