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『鬼滅の刃』不死川玄弥の素顔が見られるシーン4選 意外と真面目でカワイイ!?

TVアニメ化が発表された『鬼滅の刃』の「刀鍛冶の里編」で炭治郎と共闘する同期隊士、不死川玄弥は、銃を用いて戦い、鬼の肉を喰らい、その力を一時的に使うことできます。これまで粗暴な面が目についた玄弥ですが、彼の素直で純粋な素顔が見られる4つのシーンをご紹介します。

不死川玄弥の秘密と素顔とは!?

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 TVアニメ化が発表された『鬼滅の刃』の「刀鍛冶の里編」は、「遊郭編」の次のエピソードです。鬼の始祖・鬼舞辻無惨との最終決戦に向けて、重要な足掛かりとなります。

※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

 鋼鐵塚(はがねづか)さんに刀を直してもらうため刀鍛冶の里を訪れた炭治郎は、そこで恋柱・甘露寺蜜璃と霞柱・時透無一郎、同期の隊士・不死川玄弥と再会し、里を襲撃してきた上弦の肆・半天狗(はんてんぐ)と上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)を相手に死闘を繰り広げます。

 前作の「遊郭編」同様、炭治郎は同期隊士である玄弥と共闘して上弦の鬼に挑みますが、玄弥は伊之助や善逸のように呼吸を使うことができません。代わりに銃を用い、鬼の肉を喰らって、その力を一時的に使うことできる特殊な能力を持っているのです。この能力には、剣士としての才能がないことで精神的に追い詰められ、鬼を食べてしまったことで偶然、気付いたと言います。

 そんな玄弥は藤襲山(ふじかさねやま)での最終選別の後、日輪刀を催促して案内役の白髪の女の子に暴力をふるい、蝶屋敷で再会した際にも炭治郎の挨拶を完全に無視するなど、粗暴な面が目につきました。刀鍛冶の里でも再会した当初は炭治郎に敵意をむき出しにしていましたが、炭治郎はそれをまったく気にすることなくグイグイと距離を縮めようとするのです。その後、玄弥と炭治郎は上弦の肆・半天狗と戦うなかでお互いの力を認め合い、玄弥も心を開くようになります。

 この記事では、玄弥の素直で純粋な素顔が見られる4つのシーンをご紹介します。

●年頃男子らしい赤面シーン

「刀鍛冶の里編」では、恋柱・甘露寺蜜璃の挨拶を無視して泣かせてしまう玄弥。蜜璃が、炭治郎に「お風呂上がりのいい気分がもう全部台無し!!」と訴えるほどの態度でした。その後、炭治郎と温泉で会った時にも、第一声が「死ね!」であり、それを意に介さず近寄る炭治郎を温泉に沈めて「話しかけんじゃねぇ!!」と、取りつく島もないほど。

 炭治郎へのひどい態度は、最終選別の後、少女に暴力をふるった際に腕の骨を折られたのを根にもってのことでしたが、蜜璃への態度の理由は……?

 その答えは、原作マンガの「おまけページ」に描かれていました! そのタイトルは、「みつりちゃんが可愛すぎて 一言も喋れなかった玄弥」。至近距離で玄弥に質問しまくる蜜璃に背を向け、「硬直」して、「頭まっしろ」になって、赤面で汗ダラダラになっている玄弥が描かれています。

 年頃の男子ですから、温泉上がりの蜜璃に、あんなに近寄られたら喋れなくなってしまうのも仕方ないでしょう。ちなみに、上弦の鬼たちを倒した炭治郎や玄弥たちを蜜璃が抱きしめるシーンでも玄弥は真っ赤な顔をしており、「強面で粗暴な男子」と思っていた彼の初心(うぶ)な素顔を見ることができます。

●鬼化しても見え隠れする人の良さ

 上弦の肆・半天狗との戦いのなかでは、玄弥の「俺の名前は不死川玄弥 しっかり覚えろよ」「テメェを殺す男の名前だァ」と勇ましいセリフも聞かれます。しかし、呼吸が使えない彼は鬼化して戦ったため、顔つきも性格も獰猛に……。

「お前なんかよりも先に俺が…」「柱になるのは俺だ!!!」と、いきり立ち、暴走しかねないと思われた玄弥を止めたのは炭治郎でした。炭治郎の空気の読めなさや、バカがつくほどの素直さが良い方に働き、玄弥は鬼の能力を残しつつも毒気が抜けた状態になったようです。

 玄弥はなぜ、そんなに柱になりたかったのでしょうか……?

 上弦の肆・半天狗を追い詰めたものの、危機に立たされた玄弥は心の中で呼びかけます。「兄貴」と。「俺は柱になって兄貴に認められたかった」「そして“あの時”のことを謝りたかった」。

“あの時”とは、働き者で優しい母が鬼化し弟や妹たちを襲ったのを兄であり、のちに鬼殺隊の風柱となった不死川実弥が体を張って、母を殺して止めた時のことです。玄弥は母の亡骸を抱いて兄に「人殺し!!」と言ってしまったのを後悔していました。父を亡くした後、一緒に家族を守っていこうと誓った兄に、ひどいことを言ってしまったと……。ふがいない自分への悔しさや兄への申し訳なさなどから、鬼化した暗い目に涙をためる玄弥の様子には、鬼化してなお、にじみ出る人の良さを感じられます。

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