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最後まで美しく散った敵キャラ4選 直立の誇り高き死、「男の世界」を貫いた者も

バトルマンガで敵キャラとして主人公と相対し、敗北しながらも、格を落とすことなく美しく死んでいった名悪役たち。今回は特にかっこいい5人を紹介します。

血まみれでも美しいデーモン

マンガ史に残る名言を残して旅立ったラオウが表紙の『北斗の拳【究極版】』10巻(徳間書店)
マンガ史に残る名言を残して旅立ったラオウが表紙の『北斗の拳【究極版】』10巻(徳間書店)

 バトルマンガの熱い要素のひとつに、「かっこいい悪役の最期」の描き方があります。悪として主人公側に敗れつつも、けっして媚びたり、もがいたりして格を落とすことはなく、最後まで信念を貫いた有名な悪役たちを振り返ります。

●『北斗の拳』ラオウ

 最後までかっこよかった悪役でまず名前が挙がるのは、やはり『北斗の拳』のラオウでしょう。ラオウはケンシロウとの北斗神拳の伝承者争いに敗れたのち、師匠リュウケンを殺害。その後は「世紀末覇者拳王」を名乗り、彼の部下も含めて暴虐の限りを尽くしていましたが、そんなラオウの最後は実に美しいものでした。

 ケンシロウが「北斗神拳究極奥義 無想転生」を会得したことに対抗し、愛するユリアを殺害して「無想転生」を身に着けた際は、部下も離れて行ってしまうほどの非情な男に見えましたが……。ケンシロウに敗れた際は、最後に兄弟としての絆を取り戻し、さらにラオウはユリアを殺したのではなく、秘孔を突いて寿命を数年延ばしていたことが明らかになります。

 そして、ラオウは愛した女性に「残る余生 ケンシロウとふたり 静かに幸せに暮せい」と告げ、自分の全エネルギーを天に放って、立ったまま絶命。最後の「わが生涯に 一片の悔いなし!!」は、作品を見ていない人でも知っているであろう超名言です。

●『デビルマン』シレーヌ(とカイム)

 巨匠・永井豪先生の代表作『デビルマン』のシレーヌもまた、その最期が伝説になっている悪役です。頭部に生えた大きな翼や猛禽類のような爪、そしてデーモンながらも天使のような美女。数あるスピンオフでは、主人公・不動明と合体した戦士・アモンの恋人という設定も描かれています。

 マンガ版の『デビルマン』では、序盤に不動明と対戦し、不意打ちで彼を連れ去ろうとしますが、飛鳥了に邪魔され、変身したデビルマンに致命傷を負わされてしまいました。しかし、諦めないシレーヌが魔王ゼノンに助けを乞うと、旧知の仲で、彼女を愛している戦士・カイムが現れます。そして、男・カイムは瀕死の愛するシレーヌに対し、「血まみれでも君は美しい」と言って自ら首を落として死亡、彼女に自身の体を差し出すのでした。

 そして涙を流しながら覚悟を決めたシレーヌは、とてつもない強さでデビルマンを追い詰めますが、とどめを刺す直前で絶命します。しかし、彼女の最期の姿を見た明は「美しい」と感じるのです。戦士の顔のまま死んだシレーヌの姿が描かれたコマは、たしかに神々しささえ感じる美しさでした。

【画像】最後までかっこよすぎた悪役たちを振り返る(4枚)

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