【漫画】言葉で愛情を伝える彼を見て、老いた母を想う「好きと伝えたことない」決意に涙
はりさんは、カナダ育ちのパートナーから毎日のように「いつもありがとう」「愛してるよ」と、言葉で愛情を伝えられています。そんな彼を見て、はりさんは自分の母親のことに思いを巡らせ……。母への愛を再認識したエピソードが胸に響きます。
親には特に、なかなか言葉で伝えられない「愛情」

はりさん(@hari4koma)は、カナダ育ちのパートナーから毎日のように「いつもありがとう」「愛してるよ」と、言葉で気持ちを伝えられています。彼は「察してほしい」という概念がないのです。そんな彼の愛情表現を受けて、はりさんは自分の母親のことに思いを巡らせます……。
はりさんのエッセイマンガ『大切な人に伝えたい言葉はなんですか。』がTwitterで公開されました。ストレートな愛情表現が苦手なことが多い日本人ですが、大切な人がもし、いなくなる時が来たら……。そう考えると、「言葉で伝えることの大切さ」が改めて感じられます。
読者からは「泣いた」「彼のストレートな感覚にハッとさせられた」「言葉で伝えるのは本当に大事」「親に好きって言うのめちゃくちゃ恥ずかしい」「けんかばかりだった父を亡くした時に本当に後悔した」「これ読んで、彼氏に電話して好きって伝えた」などの声があがりました。Twitter投稿には2万いいねがつく反響がありました。
作者のはりさんに、お話を聞きました。
ーーはりさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
物心ついた時からなんとなく「絵」を描くのは好きだったのですが、「マンガを描きたい」と強く思ったのは、宮崎駿監督の映画『もののけ姫』に影響されたからでした。
ーー『大切な人に伝えたい言葉はなんですか。』は心に響くエピソードでした。マンガに描こうと思ったきっかけを教えて下さい。
ありがとうございます。夫が、こちらが思わず「恥ずかしい」と思ってしまうようなことも何でも言葉にする人で、ふと「私は母に“愛”を伝えたことがあっただろうか」と考えたのがきっかけでした。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
想像するに余りある「大切な人との最期」というつらいご経験をされた方々からの数々の体験談、どれも心が締め付けられました。
私のマンガを読み、そんなつらいご心境を思い出させてしまったにも関わらず、改めて後悔の念や「幸せだった」ことをしみじみ思い出し、私に温かく共有して下さったことがありがたく、本当に全てが心に残りました。

ーー単行本『自己肯定感0の私とロシア生まれの彼が出会ったら』が発売中です。収録内容や見どころなどをご紹介いただけますか?
描き下ろしで私の幼少期から高校時代までの私と家族の関係、2020年からTwitterで公開していたマンガがより抜かれて収録されています。
私が適当に投稿していたTwitterのマンガを、当時の担当編集様が1本の「ストーリー」として書籍にまとめて下さった箇所が本当に見どころです!(笑)
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
私としましては、私の描きたいものを、ただ私のマンガが好きで読んで下さっている方々だけに向けて描いていきたいと思っております。「バズりたい」とか「また書籍にしたい」「不特定多数の方に読んでもらいたい」という思いはとりあえず今はありません。
マイペースに、好きな方だけに向けて更新していきたい、読者様とのコミュニケーションを第一にしたいと考えています。
(マグミクス編集部)