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【シャーマンキング30周年への情熱(62)】最終局面の戦いで露呈した「覚悟」の違い

2021年4月から放送中のTVアニメ『シャーマンキング』第47話。10からなるプラント攻略の初戦で露呈したキャラクターたちの覚悟、「パッチソング」制作の経緯などを解説します。

侮れない能力を持っていた、木刀の竜

砂漠プラントで道蓮たちと対峙する、パッチ族十祭司のナマリ。アニメ『シャーマンキング』第47話より (C) 武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京
砂漠プラントで道蓮たちと対峙する、パッチ族十祭司のナマリ。アニメ『シャーマンキング』第47話より (C) 武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

 2022年3月17日放送のTVアニメ『シャーマンキング』第47話。放映も残すところあと4回(全52話)となり、原作でいえば全35巻中31巻のエピソードに入りました。ここから先は全てがクライマックス! 10のプラントを抜けるための戦いが描かれます。

その前段となったのがパッチ族十祭司のシルバとの戦いでしたが、決着がつかずに終わります。しかしそこでわかったことは、シルバは他のパッチ族によって「何か」をされたということ。それについては後ほど触れるとして、まずは第一の門、砂漠プラントでの戦いを振り返ります。

 十祭司・ナマリの挑発に応えた道蓮(タオ・レン)でしたが、砂漠には雷を起こす「素」がなく、攻撃は不発に終わります。ホロホロも湿度が低すぎて氷を作り出すことができません。代わって立ちはだかったのが、木刀の竜でした。竜はナマリに「借りがある」と言っていますが、これは無人島の東海岸での出来事を指しています。

 麻倉葉がサティによって地獄送りにされた後、ハオ一派の月組に彼女たちは殺害されます。ナマリは見て見ぬふりをしていました(第42、43話)。サティに大恩がある竜にとって、直接の仇は月組ですが、ハオ一派だったから放置していたくせに「パッチ族は中立」という言葉で正当化した卑怯なナマリの方が、より許せなかったのでしょう。

 さてここで初登場した甲縛式オーバーソウル・刺身包丁スサノロウですが、これは竜が操るオーバーソウルの集大成なので、本来なら「刺身包丁トカゲオロチ」のように「蜥蜴郎」と「ヤマタノオロチ号」を合わせた名前でも良さそうです。そうでないのは、形が包丁(剣)であることから、ヤマタノオロチを剣で倒したスサノオノミコトにあやかって、スサノオ+蜥蜴郎というネーミングになったからだと思われます。

 それにしても、ただの不良だった木刀の竜が甲縛式を生み出すほどの成長を遂げていたのは驚きです。実は竜の巫力(ふりょく)はなかなかの値を叩き出しているのです。前回の記事で触れたライハイトの巫力は1万(蘇生後は1万200)ですが、竜の巫力は8万程度です(蘇生後は8万5千)。

 葉たちは10万を超えているのでそれに比べれば低いのですが、値だけでいえばサティを殺した月組と戦っても十分仇を討てた可能性があるのです! この巫力値は次回48話で明らかになるはずですから、注目していてください!

【画像】パッチ族がそれぞれの力を見せる! かつて麻倉葉を導いた男も登場して…(6枚)

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k