マグミクス | manga * anime * game

声優・子安武人の「人外」キャラ3選 美声の「ウザキャラ」が強烈!

そのイケメンボイスで、数々の主要キャラを演じてきた声優・子安武人さん。声優デビューから30年以上経つ今も、視聴者たちに「テラ子安」と親しまれ、その演技の幅の広さに一目置かれています。特にそのイケボで演じる「人外キャラ」は個性的で、話題になることも。この記事では、子安さんの演じる「人外キャラ」を3作品からご紹介します。

CM中も歌う暴挙!? 濃すぎる個性で前が見えない「人外キャラ」たち

 声優デビューから30年以上、今なお人気声優として活躍中の子安武人さん。その「いい声」を駆使し、さまざまなイケメンキャラを演じてきました。しかしその一方で、個性あふれる「人外キャラ」も多数演じています。この記事では、子安さんの演じる「人外キャラ」を3作品からご紹介します。SNSでも「こんな高い声出せるんだ」「全部持ってかれた感ある」と評判です。

●『ケロロ軍曹』クルル曹長

『ケロロ軍曹』画像は原作コミックス第8巻(著:吉崎観音/KADOKAWA)
『ケロロ軍曹』画像は原作コミックス第8巻(著:吉崎観音/KADOKAWA)

 突然謎の地球外生命体に襲われた、2004年の地球。カエルのような見た目のケロン星人・ケロロ軍曹(CV:渡辺久美子)は、地球を侵略しようとたくらんでいました。隠密行動として壁紙の裏に隠れていたケロロでしたが、その家の住人・日向夏美(ひゅうが・なつみ/CV:斎藤千和)にあっさり見つかってしまいます。

 夏美の弟、日向冬樹(ひゅうが・ふゆき/CV:川上とも子)に取られた装置「ケロボール」を取り返そうと、夏美を人質にとるケロロ。しかし、本隊が一時撤退し、ケロロは地球に置き去りに。かくして、日向家に正式配属(居候)となったケロロですが、果たして地球を侵略できるのでしょうかーー?

『ケロロ軍曹』は、同名マンガ(作:吉崎観音/KADOKAWA)を原作としたアニメです。原作の累計発行部数は、2018年6月時点で1400万部を突破。2004年度に第50回(2004年度)小学館漫画賞児童向け部門を受賞するなど、高い評価を得ています。

 子安さん演じるクルル曹長は、ケロロ小隊の作戦通信参謀です。発明の天才ですが、その性格は作中で「陰湿、陰気、陰性、陰鬱」と称されるほどの、ろくでもない性格。トラブルメーカーとして、よく物語をひっかきまわしています。

 そんなクルルを、子安さんはいかにも暗そうなニュアンスで演じています。口癖の「○○だぜェ~」「クークックックック」も、少し気味悪さの残る高い声で表現。かと思えば、回によっては「クルル子」「ちびクルル」と、女子や赤ちゃんになったクルルも見事に演じています。

 イケメン役とは真逆の嫌われ者役をリアルに演じる、子安さんの演技の幅広さがよく分かるキャラクターです。この作品は、「dアニメストア」「バンダイチャンネル」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『カレイドスター』フル・フール

『カレイドスター』第1期DVD BOX(北米版) (C)2003佐藤順一・HAL・GONZO/カレイドステージ
『カレイドスター』第1期DVD BOX(北米版) (C)2003佐藤順一・HAL・GONZO/カレイドステージ

 エンターテイメント集団「カレイドステージ」に入団し、演技するのが子供の頃からの夢だった少女、苗木野そら(なえぎの・そら/CV:広橋涼)。カレイドステージの入団オーディションを受けるために、ひとりで日本からアメリカへと渡りますが、地図が読めず迷子になってしまいます。

 荷物をひったくられる、家出と間違われて警察に引き留められるなどのハプニングが続き、焦るそら。やっとのことで会場に着きますが、その頃にはもうオーディションは終わっていてーー?

『カレイドスター』は、『美少女戦士セーラームーン』や『おジャ魔女どれみ』のディレクターを務めた、佐藤順一監督のオリジナルアニメです。本作はサーカスやミュージカル、マジックなどの要素を取り入れたショー「カレイドステージ」を舞台に、主人公たちが切磋琢磨していきます。

 2期の制作やOVAをはじめ小説化・マンガ化されるなど、広く人気を集めている本作。子安さん演じるフル・フールは、「ステージの精」を名乗りそらの前に現れる、怪しげな道化師の人形です。

「ステージに選ばれた者にしか見えない」というフールは、入団前からそらの前に現れ、話しかけます。見るからに怪しいフールはなかなかそらに信じてもらえませんが、「幻の大技を演じられる者を探している」と、そのままそらの部屋に住み着きます。

 隙あらばそらのお風呂を覗こうとしたり、その結果目隠しして逆さづりにされたりと、割とふざけることもあるフール。そんなフールを、子安さんは時にミステリアスに、時にコミカルに演じています。なお、子安さんは『妖怪アパートの幽雅な日常』でも、同じくタロットに関係の深い魔導書ガイド「フール」役を演じています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『ソウルイーター』エクスカリバー

『ソウルイーター』画像は原作コミックス第14巻(著:大久保篤/スクウェア・エニックス)
『ソウルイーター』画像は原作コミックス第14巻(著:大久保篤/スクウェア・エニックス)

 かつて全てを滅ぼしかけた「鬼神」を二度と生み出さないために、死神によって創設された、死神武器職人専門学校、通称「死武専(しぶせん)」。「職人」と「武器」を育成する死武専の目的は、死神様の武器「デスサイズ」を作ること。

「99個の鬼神の卵と化した魂」と「1個の魔女の魂」を武器に食べさせ、デスサイズを作ろうと奮闘する生徒たち。そのうちの1ペアである職人・マカ=アルバーン(CV:小見川千明)と武器・ソウル=イーター(CV:内山昂輝)のふたりは、ついに99個の「鬼神の卵と化した魂」を集めます。しかしそんなふたりの前に、魔女・ブレア(CV:加藤英美里)が現れてーー?

『ソウルイーター』は、同名マンガ(作:大久保篤/スクウェア・エニックス)を原作としたアニメです。原作の全世界での累計発行部数は、2020年3月時点でシリーズ累計1960万部を突破。外伝作品『ソウルイーターノット!』もアニメ化されている、人気作品です。

 子安さん演じるエクスカリバーは、「偉大なる聖剣」のもうひとつの姿です。白いシルクハットに白いステッキ、つぶらな瞳が特徴的なエクスカリバーは、ことあるごとに自分の武勇伝を語りたがる謎のキャラクターです。

 その剣を手にしたものは、「勇者」として勝利と栄光を手に入れると言われる、エクスカリバー。そのため、さまざまな職人たちがエクスカリバーを求めてやってきますが、刺さった地面から抜けると、エクスカリバーはあっさりと「もうひとつの姿」に。「わたくしの朝は、一杯のコーヒーから始まるーー」と、うざい自分語りを始めます。

 そんなエクスカリバーを、子安さんは自由で楽しげに演じています。口癖の「ヴァカめ!」は、ソウルたちでなくとも「うぜぇ」と言いたくなる、迫真の仕上がり。さらに第17話では、子安さん自作の歌をエクスカリバーがCM中も歌い続けるという、伝説を残しています。

子安さんの「ウザキャラ」を堪能したい方は、タイトルに「聖剣伝説」がつく回をぜひご覧ください。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。 

* * *

 宇宙人から伝説の剣まで、個性的な「人外キャラ」を演じ分ける子安さん。イケメン役のときよりも、ご本人のユーモアセンスやアドリブ力が発揮されていると言えそうです。その実力を見たい方は、ぜひ上記作品をご覧ください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

【画像】「テラ子安」な強烈キャラをもっと見る(7枚)

画像ギャラリー