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本当のラスボスはオカンと猫? ファミコン世代のゲーマーあるある4選

ゲームを取り巻く環境は、時代とともに変化し続けました。だからこそ、その違いに驚かされることも。家庭用ゲームが盛り上がりを見せ始めたファミコン時代は、どんな常識が広がっていたのでしょうか。意外なプレイスタイルや、ゲーム進行を阻むさまざまな要素を振り返ります。

時代と共に変化したのは、ゲームの中身だけじゃない!

当時ファミコンは、多くの少年少女たちを虜(とりこ)にした。画像は「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(C) Nintendo
当時ファミコンは、多くの少年少女たちを虜(とりこ)にした。画像は「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(C) Nintendo

 日本の家庭にコンピュータゲームの一大ブームを巻き起こした「ファミリーコンピュータ」(以下、ファミコン)。1983年に登場した本機は、当時圧倒的な人気を獲得しました。

 ファミコンの成功がきっかけのひとつになり、ゲームは時代とともに大きく発展していきます。最新ゲームソフトと比べれば、ファミコンソフトからの進化ぶりは一目瞭然です。

 ですが、変化したのはゲームの中身だけではありません。ゲームとユーザーを取り巻く環境やプレイスタイル、それにまつわる出来事なども、今と昔では全く異なります。そこで今回は、当時の「あるある」から4つをお届けします。

●ゲームなのに、エンディングがない!?

 イマドキのゲームは、クリアすれば結末を描くエンディングが流れてゲームが終了します。あらゆるゲームに当てはまるわけではありませんが、今やエンディングのないゲームの方が珍しいほどです。

 しかし、ファミコン時代、特にその黎明期は、エンディングのないゲームが当たり前のように存在しました。例えば、マリオの名を冠した初のファミコンソフト『マリオブラザーズ』、アーケードに引き続き家庭用向けでもヒット作になった『ゼビウス』……こうした有名作にも、いわゆるエンディングがありません。展開に区切りがつく場合もありますが、ゲーム自体がそこで終わることはなく、ステージがループしてプレイはさらに続きます。

 当時のアーケードゲームはミスするまで遊べるものが多く、そうしたゲームの移植作がファミコン初期に多かったため、黎明期はエンディングのないゲームが数多く存在したのです。しかし、次第にエンディングのあるファミコンソフトが増加するなど、同ハード内でも時代の変革を覗かせました。

●TVを消しても、ファミコンの電源は落とさない!

 親に見つかると怒られること必至ですが、ファミコンの電源を切らないユーザーが少なからずいました。理由はシンプルで、「このプレイの続きを、明日遊ぶため」です。

 ファミコンソフトのなかには、本体の電源を切ると継続してプレイできないものもありました。そのため続きを遊ぶには、電源を入れたままにするしかありません。親に気付かれると容赦なく電源を落とされるので、TVはしっかりと消し、ファミコンを見えにくい場所に移動させる……それは、昭和時代の密かなミッションでした。

 後にバッテリーバックアップによるセーブデータ保存が可能となり、ファミコンつけっぱなし問題は解決した……かと思いきや、ゲームカセットの抜き差しや電源ON/OFF時に、セーブデータが消える事故が発生することも。そのためファミコン後期になっても、「電源入れっぱなし」を続けたユーザーも一部にいました。

【画像】懐かしい…! ファミコン時代の名作ソフトたち(6枚)

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