「赤い地球」を救った、『宇宙戦艦ヤマト(第一作)』最終回 しぶといデスラーを退け…
1975年3月30日に放送された『宇宙戦艦ヤマト(第一作)』の最終回「地球よ!!ヤマトは帰ってきた!!」では、イスカンダルでコスモクリーナーを手に入れたヤマトの一行が、地球への帰路でデスラーの奇襲を受け窮地に陥ります。果たしてヤマトの乗組員たちは無事地球へとたどり着けるのか……? 緊迫の最終回を振り返ります。
「死んだと思っていたかね? ガミラスは死なんよ」
47年前の1975年3月30日は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト(第一作)』の最終回「地球よ!!ヤマトは帰ってきた!!」が放送された日です。デスラーとの死闘を制したヤマトと乗組員たちは、満身創痍となりながらも、ついにイスカンダルにたどり着き、女王スターシャから放射能除去装置・コスモクリーナーDの部品を受けとります。
スターシャ、そして古代進の兄である守に見送られ、イスカンダルを旅立ち一路地球を目指すヤマトでしたが、沖田艦長の宇宙放射線病は悪化の一途をたどっており、その命は間もなく尽きようとしていたのです。
帰路を急ぐヤマトでしたが、思わぬ敵が立ちはだかります。死んだはずのデスラー総統が、デスラー艦とともにまだ生きていたのです。背後から密かに現れたデスラー艦から、ワープ体勢に入ったヤマトを狙いデスラー砲が放たれますが、一瞬早くヤマトはワープし回避に成功します。
デスラーはヤマトの後を追って無茶なワープを敢行しますが、デスラー艦が偶然ヤマトの右舷に食い込む形で両艦がワープアウト。デスラーは兵を率いてヤマトに乗り込み、白兵戦が繰り広げられることとなりました。
デスラーが放った放射能ガスを吸い、ヤマトの乗組員たちは次々と倒れ伏していきます。古代はデスラーと対面しますがガスに追われ、その場を撤退。地球を目前にしてヤマトは最大の危機に直面してしまうのです。
一方そのころ、放射能ガスが充満しつつあることを知った森雪は医務室を飛びだし、組み立てたばかりのコスモクリーナーのもとへ向かいました。真田さんの制止を振り切りコスモクリーナーを起動した森雪は放射能の除去に成功しますが、空気から放射能を除去する過程で酸素が失われ酸欠状態となり、昏倒してしまいます。
放射能ガスが消えたことに気付いたデスラーは形勢不利を悟って即座に撤収したため、ヤマトの当面の危機は去りました。雪というかけがえのない犠牲と引き換えに。