「AnimeJapan 2022」で存在感を放ったアニプレックス 『鬼滅』ファン歓喜の仕掛けも
2022年3月26日から27日(日)にかけて、東京ビッグサイトで3年ぶりのオフラインイベントとなる日本最大のアニメの祭典「AnimeJapan 2022」が開催され、多くのファンを楽しませてくれました。今回は、特に大きな注目を集めていた、アニプレックスのブースについて紹介します。
『その着せ替え人形は恋をする』イベントも大盛況
近年、『鬼滅の刃』など多数のヒット作品を送り出し、存在感を示しているのがアニプレックスです。3年ぶりのリアル会場での開催となった「AnimeJapan 2022」では、ひときわ大きなブースを出展し、多くの関連作品の展示に加え、ヒット作や話題作、新作の出演者によるトークなどのイベント「AJステージ」や、企業ブースでの特設ステージなど、思うように動けなかった3年間の鬱憤(うっぷん)を晴らすような積極的な展開を行い、多くのファンを楽しませていました。
アニプレックスのブースで注目の的となっていたのが、ブースの正面に据え付けられていた超巨大スクリーンです。スクリーンには大人気のうちに放送終了した『鬼滅の刃 遊郭編』の名場面や、4月から放送される新作アニメ『くノ一ツバキの胸の内』、10月放送予定の『BLEACH 千年血戦篇』の映像など、ファン垂涎の情報が次々と映し出されており、多くのファンが足を止め、お気に入りのキャラクターを撮影しようとスマホをかざしていました。
多くの作品のキービジュアルや関連情報、声優陣のサインなどを閲覧できる展示ブースは、入場まで20~30分待ちとなる行列ができており、アニプレックス作品の影響力の大きさを感じさせました。
特に人気を集めていたのはやはり『鬼滅の刃』で、制作が予告されている「刀鍛冶編」キービジュアルの周辺は、多くのファンで賑わっていました。また、ブースの裏には炭治郎が背負う「箱」がフォトスポットとして用意されており、多くの方が箱に入って撮影を行っていました。
展示ブースに隣接した特設ステージでは、人気作品のステージプログラムが連日開催されており、声優陣が多数出演。抽選に当選したファンが目当てのステージでなるべく前の列に並ぼうと、行列を作るほどの盛況ぶりを見せました。
特に、先日放送終了したばかりのTVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』のラジオ番組、「その着せ替え人形はラジオをする」の公開放送プログラムには、多くのファンがステージの周囲を埋め尽くしていました。
『その着せ替え人形は恋をする』はAJステージでのトークイベントも行われており、こちらでは主人公の五条新菜役である声優・石毛翔弥さんが実際に服を縫うチャレンジ企画「その主人公声優は服を縫う」で作り上げた衣装が公開されるなど、今後の展開にも大いに期待ができる内容となっていました。
現在、アニメ界の雄として毎シーズンのようにヒット作品を世に送り出しているアニプレックス。3年ぶりとなる「AnimeJapan 2022」でも強さと勢いを象徴するような展示やステージを実現し、今後のアニメシーンにおいてもその存在感は極めて強いものになるだろうと思わされる内容でした。
(早川清一朗)