今こそ買いたい? アニメで憧れた名車3選 最新モデルが作られるのは貴重…
アニメ作品に登場し、見る者に「いつか運転できるようになったら同じ車に乗ってみたい」と思わせた名車はたくさんありますが、なかには最新モデルが新車で購入できるクルマも。今回はファンが「アニメで死ぬほど憧れた」3台のクルマをご紹介します。
作中のクルマとほぼ変わらない姿も?
大人気アニメ作品に登場して視聴者に鮮烈な印象を残した「名車」たちに憧れ、「大人になったら乗ってみたい」と思ったファンも少なくないことでしょう。それらのうちいくつかは、現在も最新モデルが発売され、実際に乗ることができるクルマなのです。
●小粋なスモールカー!『ルパン三世』の「FIAT500」
現在もTVアニメの最新シリーズが放映中の『ルパン三世』。彼が乗り継いだ愛車のなかで特に強い印象を残したのが「FIAT(フィアット)500」です。かわいらしい黄色のボディで狭い街中を走り抜け、警察の追跡をかわしていくシーンは「FIAT500」ならではといえるでしょう。
『ルパン三世 カリオストロの城』の冒頭でクラリスの「シトロエン2CV」を追うシーンは、「FIAT500」の代表作(?)といっても過言ではありません。ちなみに「FIAT500」は、実在するスタッフの愛車で、「シトロエン2CV」は宮崎駿監督自身の愛車だったそうです。
そんな「FIAT500」に憧れ「いつか自分も」と思っていた方にとって、理想ともいえる1台が、全国200台の限定車『500 Giallissima』です。
Giallissima(ジアリッシマ)は、イタリア語で「とっても黄色い」という意味。そう、ルパンの愛車と同じ黄色のボディを身にまとっているのです。インテリアにも黄色が使われ、ATモード付き5速シーケンシャルトランスミッションで変速も楽々、キビキビした走りも楽しめます。車両本体価格は233万円と、輸入車のなかではリーズナブルといえるでしょう。
●気分は藤原拓海? 『頭文字D』のトヨタ86
車好きの心をわしづかみにした『頭文字D』で誰もが憧れたクルマといえば、主人公の藤原拓海が操る「AE86型スプリンタートレノ」(ハチロク)でしょう。1983年に経済性とパーソナル性を兼ね備えた大衆セダン「スプリンター」の2ドア&3ドアモデルとして登場。峠道でドリフトを繰り返し、カタログ値で130psの1.6L直4エンジンで「GT-R」や「RX-7」といったハイパワーカーを打ち破っていく限界バトルの描写は、手に汗握る迫力でした。
ハチロクの強みは1トンを切る車体の軽さ(2ドアは925㎏)でした。作中でハチロクと戦った「シビック タイプR」が1040㎏だったことを考えると、車体の軽さは驚異的です。この名車が「トヨタ86(ZN6型)」として2012年に復活。2021年には2代目となるZN8型へと進化を遂げ、現在はトヨタが誇るスポーツブランド「TOYOTA GAZOO Racing」のエンブレムをつけた「GR86」も販売されています。
心臓部は2.4Lの水平対向エンジン4気筒に直噴技術「D-4S」を搭載。235psのパワーと高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを楽しめます。「低重心」「低慣性」を実現したレイアウトで、FRスポーツの醍醐味を存分に味わえる1台です。『頭文字D』作中でハチロクに羽が生える場面がありますが、この車なら羽が生えたようなドライビングを体感できるかもしれません。車両本体価格は300万円台が中心となっています。
●疾走!新世紀エヴァンゲリオンの『アルピーヌ・ルノー』
この春、日本映画界の祭典『第45回日本アカデミー賞』で最優秀アニメーション作品賞に輝いた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。1995年のTVアニメで社会現象を巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』から、現在まで続く超人気シリーズを締めくくる作品として2021年に上映され、大ヒットとなりました。
そんなメガヒットシリーズのなかで葛城ミサトの愛車としてたびたび登場するのが「アルピーヌ・ルノーA310」です。劇中ではEV化された右ハンドル車が、TV版では左ハンドルのエンジン車も登場します。
ナンバーは「3310」…一説によると3(み)3(さ)10(と)と読むそうです。この「アルピーヌ」はモデルチェンジを重ね、1995年で生産休止となりましたが、2017年に「A110」として復活。現在、日本でも最新モデルが販売中です。
かつて人気を集めた旧車が中古市場で高騰する、あるいは姿を消していくなか、今回紹介した3台は最新モデルが作られ、「アニメで憧れたあのクルマを手に入れたい!」という気持ちに応えてくれる貴重なクルマといえるでしょう。
(遠藤昇輝)