【ZガンダムのMS】「使い勝手がよかった」3つの汎用機、ネモ、ジムII、ガルバルディβ
一年戦争時代の機体を改修したモビルスーツ
●RMS-179(RGM-79R) ジムII
「RMS-179 ジムII」は、一年戦争を地球連邦の勝利に導いた立役者である「RGM-79ジム」に改装を施したマイナーチェンジ機です。原型機と比較して推力、ジェネレーター出力、索敵能力など基本的な能力が向上しており、メイン武装についてもビーム・スプレーガンからビーム・ライフルへと更新されています。初期の改装では全天周囲モニター及びリニアシートは装備されておらず、0085年以降に改修を受けた機体には採用されています。
当初は既存の機体を改修するプランだったため「RGM-79R」の形式番号が割り当てられていましたが、新鋭機である「RMS-106 ハイザック」の開発にトラブルが発生し、安定性に優れたジム系の再生産が行われることになり、新造機には新たに「RMS-179」の形式番号が割り当てられています。
地球連邦軍に大量配備されていた関係上、ティターンズとエゥーゴ双方で使用されていますが、グリーン・ノアへと侵入したシャアたちが操るリック・ディアスの前に10機以上が行動不能とされるなど新鋭機との性能差は大きく、あまり目立った活躍はありませんでした。
●RMS-117 ガルバルディβ
地球連邦軍所属のパイロット、ライラ・ミラ・ライラ大尉の愛機「RMS-117 ガルバルディβ」は、ジオン軍の兵器開発計画「ペズン計画」により開発されたモビルスーツ「ガルバルディ」を、地球連邦軍が接収し改修を加えたものです。全天周囲モニター及びリニアシートが導入されており、装甲も軽量化され機動力も向上。防御性能こそ低いものの凄腕のパイロットからは好評を得ています。
作中ではライラ・ミラ・ライラ機含む4機が登場し、ジェリド・メサ率いるハイザック部隊と共同でサラミス改級巡洋艦「モンブラン」を撃沈する戦果をあげるなど、エゥーゴを苦しめました。
しかし最終的には1機がクワトロ・バジーナのリック・ディアスに撃墜され、残りはライラ機含めカミーユ・ビダンの「ガンダムMK-II」と交戦し、全機が撃破または撃退されています。
(早川清一朗)