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『鬼滅の刃』物語を左右する「名なし重要キャラ」6選 柱や無惨に影響を与えた人は?

人気マンガ『鬼滅の刃』は、登場人物に無駄がない作品だと言われています。主要キャラだけでなく、サブキャラやピンポイントで登場するキャラにも複雑な背景が描かれていたり、重要な役割を担ったりしている場合が多々あるのです。今回は、ストーリーに大きく関わる「名もなき重要キャラ」をご紹介します。

「無名の重要キャラ」が果たした役割とは

炭治郎や煉獄さんなど主要キャラ以外に多くの「名もなき重要キャラ」が登場するTVアニメ版『鬼滅の刃 無限列車編』ポスタービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
炭治郎や煉獄さんなど主要キャラ以外に多くの「名もなき重要キャラ」が登場するTVアニメ版『鬼滅の刃 無限列車編』ポスタービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』は、登場人物に無駄がない作品だと言われています。活躍したり、複雑な背景があったりするのは、炭治郎や禰豆子、伊之助、善逸などの主要キャラだけではありません。

 登場シーンは少なくても、鬼でありながら鬼舞辻無惨を倒すための研究をする珠世さんや、刀鍛冶の鋼鐵塚(はがねづか)さん、育手の鱗滝(うろこだき)さんなど、重要な役割を担っているキャラクターもいます。もっと登場シーンが少ない炎柱・煉獄杏寿郎の父、槇寿郎(しんじゅろう)や母の瑠火(るか)、弟の千寿郎(せんじゅろう)、鬼殺隊の支援者である「藤の家紋を掲げる家」のひささん、炭治郎の命の恩人である三郎爺さんなども、それぞれ重要な意味のあるキャラクターです。

 さらに、名前も付けられていない「名もないキャラ」のなかにも、ストーリーを左右するような重要キャラが数多くいます。この記事では、『鬼滅の刃』で活躍する「名もなき重要キャラ」6選をご紹介します。

※この記事では、物語の核心に触れないよう留意していますが、まだアニメ化されていない原作マンガの内容についての記載があります。未読の方はご了承のうえお読みください。

●浅草で鬼にされた男性

 禰豆子とともに浅草にたどり着いた炭治郎は、あまりの人の多さと街の賑やかさに頭がクラクラ。しかし、ふいに家族を惨殺した鬼の始祖・鬼舞辻無惨の臭いを察知します。臭いをたよりに探し出した無惨が人間に化けて、かわいい娘と美しい妻までともなっていることに炭治郎は衝撃を受けます。

 炭治郎に責めよられた無惨は、通りかかった男性の首筋に傷をつけて鬼にして騒動を起こし、その場を去ってしまいました。鬼にされた男性は彼の妻に噛みつきましたが、他の人を襲うのは、炭治郎と珠世さんがなんとか食い止め、珠世さんが彼を保護し、治療することになったのです。

 珠世さんは、かつて無惨にだまされて鬼にされた女性です。無惨の支配から逃れた後は、復讐を果たすため、彼を倒す研究をしていました。浅草で鬼にされた男性は、もともとただの通行人であり、名前はありません。しかし、珠世さんの研究によって、彼の存在がその後とても重要な役目を果たすのです。「名もなき重要キャラ」の見本のような存在と言えるでしょう。

●善逸にすがりつかれた女性

 鼓屋敷に向かう炭治郎は、女の子にすがって泣きながら結婚を迫る善逸を目撃します。善逸のあまりの情けない姿に、優しい炭治郎ですら「別の生き物見るような目」を向け、「なんでそんなに恥をさらすんだ」と言ってしまうほどでした。

 善逸がすがっていた女性は善逸の恋人ではなく、道にうずくまっていた善逸を心配して声をかけてくれただけ。彼女には婚約者もあり、善逸のプロポーズはただの迷惑だったのでしょう。最後は善逸に強烈なビンタを浴びせて去っていきます。

 登場はこの一瞬だけですが、女好きで、臆病で、情緒不安定気味に叫んでわめくという善逸のキャラクターを見事に印象付ける役割を果たした彼女もまた、素晴らしい「名もなき重要キャラ」です。

※この先の記事も、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

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