キャラの描き分けがすごいジャンプ作品4選 顔のパーツのバリエーションが豊富すぎる
何百というキャラクターを自由自在に描き分ける?
●顔のパーツも表情も多彩すぎる『HUNTER×HUNTER』
現在ジャンプ本誌では休載中の『HUNTER×HUNTER』は、ファンも続きを熱望する名作です。主人公ゴン=フリークスがまだ見ぬ父に会うために父と同じハンターとなり、仲間との冒険を通して成長していきます。
『HUNTER×HUNTER』は物語も複雑で、キャラも数多く登場しますが、瞳や口元、鼻や眉毛、まつげといったパーツがそれぞれ見事なまでに違い、混乱することもありません。作者の冨樫義博先生は『幽☆遊☆白書』の頃からキャラの顔のバリエーションがとても豊富でしたが、さらに進化しています。これだけのキャラクターが存在して、同じ顔が存在しないというのは見事としか言いようがありません。
また、キャラクターの表情が非常に繊細で、ドアップで描きこみを細かくしたり、あえてラフに描いたりと多彩な技術で表現しています。
●髪型も服装も超独創的で、もはや芸術の域!『ジョジョの奇妙な冒険』
1986年から長期にわたってシリーズ連載されているのが、荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』。現在は「ウルトラジャンプ」に移っていますが、第八部『ジョジョリオン』が2021年に完結を迎えたところです。各部でさまざまな「人間賛歌」が描かれ、ジョースター一族をめぐる大河物語として、これまでたくさんのキャラが登場しています。
キャラは主役も悪役も魅力にあふれ、さまざまな表情の描き込みにも余念がありません。それぞれのキャラに荒木先生が細かな設定まで考えた「身辺調査表」を作っており、各キャラの趣味も反映させた先鋭的なファッションや髪形も特徴です。描くだけでも大変そうですが、それぞれが見間違いようのない服装や髪型をしています。
荒木先生のタッチは、もはやコマのひとつひとつが絵画のように緻密で繊細、「マンガというよりはアートに近い」という声もあり、実際に荒木先生の絵がフランス・ルーヴル美術館に展示されていたこともあります。そんな他には類を見ない特殊で奇抜なセンスで、どのキャラも一度見たら忘れられません。
(綿貫)