『ビルディバイドTCG』体験会に参加したら…アニメではありえないオチが待っていた
TCGにつきものの「あるある」が勝敗を分けた?
初心者講習会の会場は、アクリル板の設置や人数制限などのコロナ対策がとられています。そういう理由から参加人数は限られていて、筆者の参加した時間帯は12人ほどが着席していました。
テーブルにはすでに『ビルディバイド』のカードが設置され、イベントの前後にはスタッフがそれを一枚一枚消毒しています。ソーシャルディスタンスも確保され、カードのシャッフルも必要ないようあらかじめそろえられていました。
筆者は一応、ルールは知っているものの、実戦経験は皆無なのでほとんど初心者のようなもの。そんなわけで今回はまったく見ず知らずの方が対戦相手になってくれました。この、知らない人と対戦するというのもTCGの醍醐味だと思います。
ちなみに、用意されたデッキはこの4月1日に販売されたスターティングデッキ第3弾 「龍気を纏う才女」と、第4弾 「激情を司る神妃」でした。「激情を司る神妃」を使うプレイヤーが先攻、筆者が使う「龍気を纏う才女」が後攻とあらかじめ決まっていて、チュートリアルが始まります。
『ビルディバイド』の対戦における勝利条件は、「相手のライフゾーンのカードがない状態で、相手プレイヤーにダメージを与える」もしくは、「相手の山札とライフゾーンのカードがない状態で、相手プレイヤーがカードを引く」というもので、実際には戦闘を担うユニットカードをアクセプト(『ビルディバイド』の用語で、ユニットカードを場に出すこと)して、相手のライフやユニットカードへの攻撃を行いながらバトルを展開していきます。
スタッフの誘導で順序良くゲームの流れを勉強しつつ、1ターン、2ターンと進んでいきました。そして、3ターンが終了したところで、チュートリアルは終わり、4ターン目からはプレイヤー同士の真剣勝負となります。
この4ターン目、筆者は後攻でしたが、必要なエナジーが普通のエースより1少ない「九頭竜・羽ばたく者 アイリス」のおかげで先にアクセプトができ、テリトリーの開放(エースユニットを場に出すことで、強力な効果を発揮できる)につなげることができました。その次のターン、相手もエースをアクセプトしてテリトリーを開放、一進一退の攻防が続きます。
勝負が決まったのは筆者が勝負時と思って立て続けに相手のライフに攻撃した時でした。ここで相手のライフからショットトリガー(防御側の窮地を救う効果)が出たのですが、それがユニット破壊コマンドの「這い寄る恐怖」が2枚で、筆者のユニットが全滅。この時、残った相手のライフは1でした。
一方、筆者はライフ4の状態だったので1ターン耐え抜いて次の自ターンまで生き残ったのですが、ここで筆者が山札から引いたカードが、使い切りの効果を持つコマンドカードでした。もともと筆者の手札は全てがコマンドで、肝心な時にユニットが引けなかったため相手ライフにダメージが与えられず、筆者は奮闘むなしく敗北しました。
スタッフさん曰く、「龍気を纏う才女」はコマンドが多めのデッキなので、コマンドばかり引いて負けてしまうというパターンは「あるある」とのこと。アニメの物語展開ならあり得ないような、カードの「引き」で勝負が決するのも、実際のTCGならではの面白さだと思います。
体験会の終了後、スタッフの方から色々と今後の展開をお聞きしましたが、次回に発売されるエキスパンションはアニメ第2期のラストに出る強力なカードも多く、プレイヤーの皆さんには朗報ですね。もちろん、強力なカードがこれから出るということは、『ビルディバイドTCG』を未経験の人が、今から始めても決して遅くないということです。アニメと同様に、TCGの『ビルディバイド』にもこれから注目していきたいところです。
(加々美利治)