本編よりハマった? 懐かしの名作ミニゲーム3選
ゲームを遊んでいる途中に挟まる、ミニゲーム。良くできたミニゲームは、時として本編を置き去りにしてプレイヤーを虜(とりこ)にします。そんな、世界を救う使命をも忘れさせてしまうような、魔性のミニゲームを紹介します。
絵を描かないでハエを追っていた…『マリオペイント』

掃除をしている時に読むマンガって、いつもよりずっと面白いと思うことはないでしょうか? 何かほかにやるべきことがある時の寄り道、脱線にはなぜかやめられない魅力があるものです。ゲームの「ミニゲーム」も、そんな魅力が詰まっています。
そこで今回、世界を救う使命も忘れてしまうような、多くの人がドハマりしたミニゲームを紹介します。
今でこそ、仕事でパソコン(PC)を使うのは当たり前、小学校教育にも導入が進み、ゲームもPCで遊ぶ人が増えてきました。マウスなんて珍しくもなんともありません。しかし、まだPCなんて触ったこともない人がたくさんいる時代にマウスで遊ぶゲームがありました。それがスーパーファミコン専用ソフトの『マリオペイント』です。
『マリオペイント』には、CG作成ができる「お絵かきスクリーン」、描いた絵を連続で再生して動かす「アニメーションランド」、作曲ができる「サウンドコラージュ」の3つのモードが収録。そのなかの「お絵かきスクリーン」に収録されているのが「ハエたたき」です。
お絵かきとはなんの関係もなく、マウスを操作してハエたたきでハエを叩いていくゲーム。しかしこれがなかなかよくできていて、小さくて素早いハエや、早く叩かないと爆発するハエ、ステージボスの巨大なハエなど、さまざまなハエと戦うのに夢中になります。
よく考えれば、マウスなんて触ったこともなかったわけですから、新しいデバイスで遊ぶボタン操作とは違った新感覚のゲームとして、当時すごく斬新だったように思います。お絵かきソフトを買ったつもりが夢中でハエを叩いているというのは、ちょっとシュールな話ですが、そんな子供たちがきっとたくさんいたはずです。