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読み切りから生まれたジャンプ人気マンガ4選 連載版にはない驚きの設定も振り返る

今も昔もヒット作が多いジャンプマンガには、好評だった読み切り作品が連載となったケースも数多く見られます。限られたページ数のなかでのストーリー展開やキャラクター設定と本編を読み比べるのも、新たな発見があるでしょう。今回はジャンプのヒット作と読み切り版の違いを紹介します。

読み切り版には、本編にはない設定やアイテムが登場する

『DEATH NOTE』読み切り版の主人公はどこにでもいる中学生 著:小畑健、大場つぐみ『DEATH NOTE』第1巻(集英社)
『DEATH NOTE』読み切り版の主人公はどこにでもいる中学生 著:小畑健、大場つぐみ『DEATH NOTE』第1巻(集英社)

 ジャンプ作品のなかには、以前より「好評だった読み切りをもとに連載をスタートさせた」というケースが見られます。大ヒット作『ONE PIECE』も、かつては「ROMANCE DAWN」という読み切りとして掲載されており、無法に略奪する海賊「モーガニア」と、モーガニアをカモとする海賊「ピースメイン」の2種類が存在する……という設定の物語が描かれていました。

 そんなジャンプのヒット作とプロトタイプとなる読み切り版は、比較するとさまざまな違いが確認できます。今回は、そんな読み切りと本編の違いに注目しました。

●本編にはないアイテム「デスイレイザー」の効果とは?『DEATH NOTE』

 名前を書くだけで死んでしまうノートを巡る頭脳戦を描いたマンガ『DEATH NOTE』。緻密なシナリオと美麗なイラストが魅力的な同作は、国内外で複数回にわたって映像化され、今なお人気を誇っています。

 そんな『DEATH NOTE』は、2004年1月号で本編連載が始まる少し前の、2003年36号で読み切り版が掲載されていました。読み切り版の主人公・鏡太郎は平凡な男子中学生。ある日、道端に落ちていた謎のノートに、日記として自分をいじめていたクラスメイトの名前を書き込むところから物語が始まります。

 連載版『DEATH NOTE』の主人公といえば頭脳明晰すぎる天才・夜神月でしたが、鏡太郎は英語が苦手で、ノートの名前すらもわからない状態でした。さらに意図せずクラスメイトをノートによって殺してしまったことに動揺するなど、月に比べて年相応の少年として描かれています。

 そんな鏡太郎に、リュークはノートに書かれた名前を消すことで対象者を蘇生できる消しゴム、「デスイレイザー」を渡します。もし本編にもデスイレイザーがあった場合、物語は大きく変わっていたかもしれません。

●大人の事情で名前が変更!『地獄先生ぬ〜べ〜』

 学園ドラマにホラーやコメディ、バトルとさまざまな要素が詰まったマンガ『地獄先生ぬ〜べ〜』。アニメ化や実写ドラマ化もされた同作の読み切り版は、なんとタイトルが『地獄先生ぬ〜ぼ〜』でした。

主人公の名前や職業は連載版と変わりませんが、あだ名が「ぬ〜ぼ〜」であること、髪がより短いという点が異なります。あだ名については、当時販売されていた森永製菓のチョコレート菓子と名前が同じだと指摘され、「ぬ〜べ〜」へと改題されたのだとか。

 また、読み切り版や連載初期でのぬ〜べ〜は、除霊率が30%程度(子供たちを守る際には100%)という設定でした。しかし、本編ではだんだんと、悪霊や妖怪を次々と倒す腕利きの霊能力者として描かれるようになっています。それでも普段は万年金欠でドジなキャラとして描かれており、そんな主人公が恐ろしい悪霊や妖怪には勇敢に立ち向かえるというギャップが、人気につながったのかもしれません。

【画像】読み切り版と読み比べたいジャンプのヒット作 (6枚)

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