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「ゴールデンカムイ展」レポート 杉元たちの冒険を振り返るイラスト、民具、豪華グッズ

「週刊ヤングジャンプ」で堂々の完結を迎えた大人気「和風闇鍋ウエスタン」マンガ『ゴールデンカムイ』。そして、完結のタイミングで東京ドームシティ Gallery AaMo にて、ファン待望の「ゴールデンカムイ展」が開催されます。今回はその見どころを紹介します。

「不死身の杉元」の軍帽や鶴見中尉の軍服のモデルになった資料も見ることができる!

野田サトル先生が「ゴールデンカムイ展」のために描きおろした杉元佐一とアシ(リ)パのイラストを使用したキービジュアル (C) 野田サトル/集英社
野田サトル先生が「ゴールデンカムイ展」のために描きおろした杉元佐一とアシ(リ)パのイラストを使用したキービジュアル (C) 野田サトル/集英社

 2022年4月28日(木)にて、最終回を迎え、2014年からの約8年の連載に幕を閉じた大人気マンガ『ゴールデンカムイ』。明治末期の北海道・樺太を舞台に、金塊を巡るバトルとアイヌ文化やさまざまな歴史と群像劇が描かれた「和風闇鍋ウエスタン」です。

 そんな『ゴールデンカムイ』では、最終回同日から東京ドームシティ Gallery AaMoにて、同作の魅力が凝縮された展覧会「ゴールデンカムイ展」が開催されています。120 点を超えるイラストのほか、作中に登場した民具などの関連資料を多数展示。金塊争奪戦を発端とした元兵士の杉元佐一やアイヌの少女アシ(リ)パ(※アシ(リ)パのリは小文字が正式表記)らの躍動を体感、ふたりがたどった旅路を追体験できる空間が作り上げられました。この記事ではそんな、「ゴールデンカムイ展」の魅力を紹介します。

※本展覧会はコミックス既刊以降の物語も展示されています。アニメ化されていないストーリーも含まれますので、予めご了承のうえ、ご訪問ください。

※アイヌのキャラクター名や道具などの()内表記のカタカナは小文字が正式表記です。

 各所に野田先生描きおろしのキービジュアルが使われた「ゴールデンカムイ展」ポスターが張られ、植木のなかにも作品に登場した動物のパネルが設置されるなど、すっかり『ゴールデンカムイ』モードの東京ドームシティ。「ゴールデンカムイ展」は、そのなかにあるGallery AaMoで開催されています。

「ゴールデンカムイ展」は大きく6つのゾーンに分かれています。まず入場してすぐに見られる第1ゾーン「金塊争奪戦の開幕」では、主人公・杉元やアシ(リ)パ、脱獄王・白石由竹、狙撃手・尾形百之助ら主要キャラの紹介が、それぞれの名場面のイラストや、関連資料とともに展示されています。

 野田先生所蔵の杉元佐一の軍帽、アシ(リ)パやキロランケ、キラウ(シ)らアイヌたちのマキリ(小刀)、鶴見中尉の軍服、尾形の三八式歩兵銃、インカ(ラ)マッが占いで使うシラッキカムイ(白狐の頭骨)や、鯉登少尉が使うサーベルなどが多数見られるコーナーです。杉元とアシ(リ)パの出会いの場面を背景に展示されている、巨大なヒグマの剥製も圧巻でした。

 続く第2ゾーン「24人の刺青囚人」では、アイヌの金塊の在り処を示す暗号の刺青が彫られた凶悪犯たちの展示が、網走監獄内をイメージした空間で紹介されています。『ゴールデンカムイ』の大きな魅力のひとつとなった、強烈すぎる悪人・変態たちの名場面を振り返りましょう。実在した「稲妻強盗」こと坂本慶一郎とお銀が起こした事件に触れた当時の新聞記事なども展示されており、こちらも充実の内容です。囚人ではありませんが、伝説の変態にして天才剥製職人・江渡貝くぅぅんの「ファッションショー」を振り返る展示もあります。

【画像】『ゴールデンカムイ』ファン垂涎!大充実の展示がまとめられた「ゴールデンカムイ展」の様子やグッズを紹介 (78枚)

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