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GWにおすすめ、人気スター主演。懐かし実写化映画5選 原作からのアレンジには驚きも?

GWの機会に観てみたい、見応えのある実写化映画「21世紀編」に続く、後編「20世紀編」です。昭和、平成の人気スターたちが主演した、懐かしい作品を5本選びました。原作マンガとはかなり異なる内容となっていますが、主演俳優の魅力と人気監督たちの演出が楽しめます。どれも、ソフト化されている作品ばかりです。

原作マンガとは異なる魅力を持つ実写化映画

薬師丸ひろ子さんが初めて主演した、『翔んだカップル』オリジナル版 (HDリマスター版) DVD(オデッサ・エンタテインメント)
薬師丸ひろ子さんが初めて主演した、『翔んだカップル』オリジナル版 (HDリマスター版) DVD(オデッサ・エンタテインメント)

 大好きな人気マンガを、自分が憧れる人気スターを使って実写映画化してみたら……。そんな妄想に駆られた経験は、誰しもあるのではないでしょうか。映画界ではそんな企画が、これまで数多く生み出されてきました。

 タイトルと主人公の名前が原作と同じなだけで、ストーリーもキャラクターも大きく変わってしまった実写化映画も少なくありません。原作の知名度や話題性に頼った安易な企画もある一方で、生身の俳優たちが演じることで原作マンガとは異なる魅力が感じられる実写映画として完成したケースあります。

 2000年以前に製作された、懐かしいマンガ原作の実写化映画をセレクトしてみました。出演俳優のファン、ならびに原作のファンなら、一度は観ておきたい作品ばかりです。

薬師丸ひろ子×相米監督の初タッグ『翔んだカップル』

 薬師丸ひろ子さんの初主演映画として知られているのが、柳沢きみお氏の人気ラブコメを原作にした『翔んだカップル』(1980年)です。角川映画『野性の証明』(1978年)でデビューした薬師丸さんが、高校1年のときに撮影した作品です。

 九州から上京してきた高校生・勇介(鶴見辰吾)は、海外旅行中のおじ夫婦の家でひとり暮らしを始めます。そこに現れたのが、同じ高校に通う圭(薬師丸ひろ子)でした。不動産屋の手違いで、ふたりは同じ屋根の下で共同生活を送ることになります。

 本作を撮ったのは、「長回し」で有名な相米慎二監督。これが監督デビュー作でした。一軒家で暮らすことになった10代の少年少女の、言葉では説明できない心の揺れ動きをじっくりとカメラで追っています。

 大人でもなく、子供でもない。少女時代の薬師丸さんの不思議な魅力が伝わってくる作品になっています。『翔んだカップル』に出演するまでは芸能活動を続けるか迷っていた薬師丸さんですが、相米監督と再びタッグを組み、『セーラー服と機関銃』(1981年)を大ヒットさせることになります。

自由奔放な脚色作『めぞん一刻』

 高橋留美子さんの人気コミックを、TVドラマ『ふぞろいの林檎たち』(TBS系)でブレイクした石原真理子さんの主演作として映画化したのが、『めぞん一刻』(1986年)です。石原さんは、もちろん管理人・音無響子役です。

 浪人生の五代(石黒賢)たちが住む古いアパート「一刻館」に、新しい管理人として響子(石原真理子)がやってきます。アパートを出るつもりだった五代ですが、美しい未亡人・響子にひとめ惚れして、部屋に残ることに。個性の強すぎるアパートの住人たちが夜な夜な集まり、飲めや歌えやの宴会が繰り広げられます。

 原作ファンにはおなじみの「一刻館」の住人・四谷に伊武雅刀さん、一の瀬さんに藤田弓子さんなど、イメージぴったりの配役となっています。宴会は途中からミュージカル仕立てになるなど、澤井信一郎監督の遊び心が炸裂しています。押井守監督の劇場アニメ『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』(1984年)と同じくらい、原作を思いっきり改変していますが、憎めない実写化作品となっています。

【画像】俳優の顔ぶれが伝説級…! 他にもある20世紀の実写化映画 (10枚)

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