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原作者を知って衝撃だった作品4選 『サリーちゃん』の作者に後追い世代はびっくり?

クリエイターは簡単に「ジャンル」を飛び越えて、素晴らしい作品を生み出してしまいます。それは、アニメやマンガの世界でも同じです。今回は、原作者を知ると意外に思われる有名な作品たちを紹介します。

誰もが知る作詞家が手掛けたほのぼのマンガ

実は『三国志』の横山光輝先生が作者の『魔法使いサリー』カラー版(小学館)
実は『三国志』の横山光輝先生が作者の『魔法使いサリー』カラー版(小学館)

 実は作者が同じだったり、超有名人が原作を手がけていたり……まったくクリエイターのみなさんの想像力の豊かさには、驚かされるばかりです。また作品は有名でも時が経つにつれ、作者の認知度の世代間ギャップが生まれるものもあります。この記事ではそんな、後から原作者を知ると衝撃だったアニメ・マンガたちをご紹介します。

●アニメ『あずきちゃん』の原作者は……秋元康

「月刊なかよし」で連載され、アニメもNHKで95年から98年まで放送された『あずきちゃん』。小学生五年生の主人公・あずきちゃんと勇之助くんとの、淡くほのぼのとした恋愛模様を描いた人気作品です。

 マンガの作画を担当したのは木村千歌先生、そして原作者はというと、おニャン子クラブ、AKBグループのプロデューサーとして知らぬ人はいない秋元康先生です。あまりご本人のイメージとはリンクしない作風ですが、『あずきちゃん』で描かれる思春期独特の心の揺れ動きはなるほど、秋元先生の歌詞世界のようでもあります。なお、主題歌「素敵な君」の作詞は秋元先生ではなく、「Love Re-Do」や「Season Train」でも知られるシンガーソングライターの阿久延博さんです。

●若い世代は衝撃? 『魔法使いサリー』と『ひみつのアッコちゃん』の作者

『魔法使いサリー』と『ひみつのアッコちゃん』……1966年から始まった「東映魔女っ子シリーズ」を代表する2作品ということで、令和の現在においても若い世代まで抜群の認知度を誇ります。さてこの2作品のそれぞれの原作者を、改めて振り返ってみましょう。

『ひみつのアッコちゃん』の原作マンガは、少女マンガ雑誌「りぼん」で1962年に連載開始。その作者は『おそ松くん』『天才バカボン』でおなじみ、ギャグマンガの神様・赤塚不二夫先生でした。変身願望を叶える魔法のコンパクトなど……いかにも少女マンガらしい設定の本作ですが、もともと少女マンガ作品『嵐をこえて』でデビューしている赤塚先生からすれば、キャリア的に決して異色作というわけではありませんでした。

 一方、「東映魔女っ子シリーズ」の第1弾『魔法使いサリー』はどうでしょう。こちらも原作は「りぼん」で連載されたもので、魔法の国からやってきたサリーちゃんと仲間たちの友情物語を描いた「元祖魔法少女マンガ」として知られています。本作を手がけたのは……あの横山光輝先生です。そう、『三国志』や『鉄人28号』の作品で知られる横山先生は、日本の魔法少女カルチャーの礎を築いた方でもありました。若い世代としては、硬派で男くさい作風のイメージがあるので、意外に思う方が多いようです。

●アニメ化もされた絵物語『森の戦士ボノロン』は原哲夫がプロデュース

 2005年よりセブンイレブンやデニーズなどで配布されているフリーペーパー「ポラメル」に掲載され、アニメ化もされた絵本『森の戦士ボノロン』。永山ゴウ先生が描く、おおきな体に優しい笑顔が印象的なボノロンが活躍する物語は毎号、親子で楽しめると話題になりました。

 こちらのプロデュースを務めているのは、『北斗の拳』などの作品で知られる原哲夫先生。一見すると世界観が結びつかないですが、ボノロンも実は悲しみを背負ったヒーローというところに原哲夫イズムが感じられます。ご本人もインタビューで、「作品の根底にあるのは、人と人との思いやりの心や愛」と語られており、「愛」が大きなテーマだった『北斗の拳』や『花の慶次』に親しんだ方々も、楽しめるのではないでしょうか。

 最初に申し上げたとおり、クリエイターの先生方の想像力はまさに縦横無尽。「ジャンル」なんて後付けの枠組みはやすやすと飛び越え、人々の心を震わせる作品を次々と生み出してしまうのでしょう。

(片野)

【画像】原作者を見てびっくり?かわいらしい人気作品たち(4枚)

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