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国民的アニメのトラウマ回3選 増え続ける栗まんじゅうや謎の洋館の恐怖

『ドラえもん』をはじめとする、誰もが知る国民的アニメは、もちろん子供が見ることを想定して作られています。しかし、ときにはなぜかホラー全開の回も……。今回はそんな、国民的アニメの「トラウマ回」をご紹介します。

オチまで後味が悪い…『クレヨンしんちゃん』のトラウマ回

ふたば幼稚園が恐怖の舞台と化す「恐怖の幼稚園だゾ」のエピソードも収録された『TVアニメ20周年記念 クレヨンしんちゃん みんなで選ぶ名作エピソード ふるえる恐怖編』DVD(バンダイビジュアル)
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『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』といえば、誰もが知っている国民的アニメ。基本的には子供が見ることを想定しているため、ほのぼのと笑える話やワクワクする話が多いのですが……たびたびホラー要素を含む回も放送されています。ときには「これは本当に子供向けか?」と思うほど刺激が強い回も。子供の頃に見て、トラウマを植えつけられている人も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな「国民的アニメのトラウマ回」をそれぞれひとつずつご紹介します。

●『ドラえもん』 「バイバイン」

『ドラえもん』の「トラウマひみつ道具」と名高いのが、「バイバイン」です。原作では17巻に収録されており、アニメで最初に登場したのは1979年。ドラえもんの声優が水田わさびさんに代わってからも、2008年、2017年に放送されました。

「バイバイン」は液状の薬で、これを垂らしたものが5分ごとに分裂し、倍々に増えていくというもの。のび太は栗まんじゅうに使用し、「分裂したうちの1個を残せばずっと食べられる」ことに気がつきます。しかし、散々食べまくって、ひとつ残したところで満腹に。そのままだとどんどん増えてしまうため、家族や友達にも食べてもらおうとしますが、それでも栗まんじゅうは残ってしまいます。

 のび太はよく考えず、これをゴミ箱に捨てるのですが……あっという間に庭が栗まんじゅうに飲み込まれかけるほど増殖。それもそのはず、計算上では、1時間で4096個、2時間で1670万7216個に到達、一日もすれば地球全体が栗まんじゅうで埋まってしまうのです。

 最終的には、ドラえもんがロケットですべての栗まんじゅうを宇宙へ飛ばし、ことなきを得るというオチがつけられています。しかし、「いまも増え続けてるんだよな……?」「そのうち宇宙全体が栗まんじゅうに飲み込まれるんじゃないか?」と不安に思った人も多いのではないでしょうか。ちなみに、2008年版では、「宇宙に全部送ったと思ったら、実は1個残っていた…」というオチになっており、さらにトラウマ度がアップしています。

●『クレヨンしんちゃん』 「恐怖の幼稚園だゾ」

「呪いのフランス人形」「殴られウサギの逆襲」など、ホラー回がたびたび放送されている『クレヨンしんちゃん』ですが、なかでも印象的なのが、1997年8月8日に放送された「恐怖の幼稚園だゾ」です。

 この回は、風間くんが主人公。幼稚園のバスに乗ると、いつもは吉永先生がいるはずなのに、この日はなぜか松坂先生が乗っています。幼稚園には無事に着きますが、教室がひとつ多い、声が聞こえたはずの教室に誰もいない、といった数々の異変が起き……。

 さらには、ネネちゃんがトイレに吸い込まれる、天井から石化した先生・生徒たちが生えてきて落下する、など衝撃的な展開に。パニックにおちいるなか、松坂先生に頭をつかまれた風間くん。その顔は、恐ろしい形相に変化していました。

 ここで、風間くんが目を覚まし、いわゆる「夢オチ」だとわかるのですが……その手には石のかけらが。幼稚園に行こうとすると、バスには夢で見たのと同じく、松坂先生が乗っているのです。

 夢の内容の怖さもさることながら、オチまでかなりホラーで強烈。子供のころに見たら絶対に忘れられない、まさに「トラウマ回」と言えるでしょう。

【画像】怖いけど懐かしい気持ちにもなれる国民的アニメの「トラウマ回」。栗まんじゅうを吹き飛ばすゲームも (5枚)

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