ジャンプで「遊戯王」を超える奇抜ヘアは登場していない?近年のキャラと比較
現実には不可能な髪型でも、マンガキャラなら可能。そんななかでも、最も奇抜と言われるのが、『遊☆戯☆王』の主人公・遊戯のヘアスタイルです。遊戯の「奇抜ヘア」を超えるキャラは果たして令和の今、現れているのでしょうか?近年のジャンプキャラと比較してみます。
遊戯のヘアスタイル以上に奇抜な「ジャンプ」キャラは現れたのか!?
あまりにも、遊戯が強すぎました……これは髪型の話です。
90年代後半から00年代初頭、『遊☆戯☆王』(著:高橋和希)を初めて読んだ少年たちは、面白さはもちろんのこと、「なんだ、この髪型は…」と打ち震えたものです。そして、その衝撃は今も変わりません。同作の主人公・武藤遊戯の、かの描写しがたい、それでいて一発で認知された髪型は、以降の「ジャンプ」キャラにおける奇抜ヘアの頂点に君臨し続けているのではないでしょうか。
月日は流れ、もう令和4年です。もうそろそろ「遊戯ヘア」の牙城を崩す、ルーキーたちが集まっているはず。ということで、この記事では『遊☆戯☆王』の連載が終了した2004年以降に登場した「ジャンプ」キャラのなかで、遊戯を超える奇抜ヘアの猛者がいたのかどうか、誠に勝手ながら「勝ち抜き方式」で見ていきたいと思います。
……と、その前に、遊戯の髪型を改めてじっくり見てみましょう。やっぱり、何がおきているかがわかりません。垂れ下がった金髪の前髪、その後ろで放射状に勢いよく逆立った紫と黒のツートンカラーの長髪。さらに闇遊戯モードになると、垂れ下がった金の前髪が後ろの放射状ヘアと結合し、ひとつの毛束のなかで「金」「黒」「紫」という闇のトリコロールを形成……これはやはり相当強いです。
●主人公枠でいうと……遊戯に太刀打ちできるキャラは?
まずは、主人公キャラたちを見てみましょう。かつては『ジョジョの奇妙な冒険』を筆頭に、奇抜なヘアの主人公は多数いましたが、そもそも2000年代以降、主人公が奇抜なヘアスタイルのマンガ自体がすでに珍しいものになりつつありました。
遊戯に勝つためには、髪が単色ではそもそも話になりません。そのなかでも、短期連載でしたが2013年連載の『無刀ブラック』(著:野々上大二郎)の主人公、黒月雪路の髪型は……インナーは白、外は漆黒、毛量たっぷりのロン毛というものでした。また2022年3月に連載が終了した『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi)の主人公・石神千空は逆立った白菜ヘア(毛先にかけて緑がかかる白髪)です。少しさかのぼって、2005年から連載されていた『魔人探偵脳噛ネウロ』(著:松井優征)のネウロも、さすが魔人らしい奇抜なヘアスタイルで、前髪は三つに分かれた黒髪で、それ以外は金髪、髪の先端には逆三角の髪留め型の魔界電池がいくつもついています。
いずれも非常に個性的ではありますが、やはり簡単に「文字で説明」できてしまう点において、遊戯に軍配が上がります。なんの軍配かはわかりません。「ジャンプ」主人公ではやはり、遊戯が未だ奇抜ヘアの王者ということになりそうですが、さて主人公以外ではどうでしょうか。