『SLAM DUNK』の人気キャラ・流川楓はクールでハンサムなムードメーカ? 魅力を振り返る
バスケマンガの金字塔『SLAM DUNK』は、今でも人気は衰えることはなく、2022年秋にアニメ映画化が決定して更なる話題を呼んでいる作品です。今回は、そんな同作のなかでも、主人公・桜木花道の終生のライバルと呼ばれ、絶大な人気を誇る湘北の1年生エース・流川楓の魅力について紹介します。
モデルは「バスケの神様」?流川楓はこんなにも魅力的
『SLAM DUNK』は1990年代に空前の「バスケブーム」を巻き起こし、2022年の映画化が決まればいまだに大いに話題になるジャンプ黄金期を支えた名作です。躍動感あふれる試合描写や、魅力的なキャラたちによる人間ドラマ、ギャグ描写も、見る人の心をつかんで離しません。
そんな『SLAM DUNK』において、イケメンキャラの筆頭格として必ず名前が出てくる男が流川楓です。90年代に「週刊少年ジャンプ」の女性読者が大きく増えたのは、流川の存在も大きいと言われています。今回はそんな、主人公・桜木花道のライバル的ポジションの天才バスケットマン・流川の魅力を改めて振り返ります。
●抜群のルックス
流川楓がイケメンと言われる所以はまず、その端正なルックスにあります。身長187㎝という長身と、たゆまぬ努力で培われた筋肉がありながら、花道や他の選手と並ぶと色白の肌が目立ちます。切れ長の目の下のまつ毛は長く、眉はキリッと太いために目力が強いのも特徴的です。リアルに存在すれば、モデルとしてスカウトをされてもおかしくないルックスと言えるでしょう。ファンクラブの面々があれだけ熱狂するのも納得です。
●孤高の天才にして負けず嫌いの努力家
中学の時から有名だった流川楓は、神奈川のスーパールーキーと呼ばれた存在です。圧倒的なオフェンス力は、他強豪校の選手が見ても目を見張るものがあります。自分こそがスーパールーキーだという海南大付属の清田信長と対峙してもその力の差は歴然ですし、自称天才バスケットマン・桜木花道も彼を嫌いながらも彼の超絶プレイを見ると圧倒されてしまいます。流川楓のモデルは、アームバンドの位置やシュートフォームなどから史上最高のバスケットボール選手、マイケル・ジョーダンと言われており、それくらい圧倒的な強さを持っている人物として描かれているのは間違いないでしょう。
しかし流川楓自身は、自分を天才とは思っていないはずです。インターハイ1回戦・豊玉高校戦でエースキラー・南のラフプレーによって左目を負傷し、フリースローの権利が与えられたときには、流川は両目をつぶった状態でシュートを決めます。その際、彼は「体が覚えてらっ 何百万本もうってきたシュートだ」と言い放つのです。スーパールーキーと呼ばれる彼の実力は、今まで繰り返し練習し、努力を続けてきたから培われた力でもあります。
海南大付属戦でも、爆発的な攻撃力を見せながらも、スタミナでは2、3年生には及ばず、ベンチに倒れ込みながら交代するというシーンもありました。海南と互角に渡り合えたのは流川の力があってこそですが、それでも負けたのは自分のせいだと現状に満足しません。その後、陵南の仙道彰にもまだまだ及ばず、アメリカ行きを志願したものの「とりあえず日本一の高校生になりなさい」と安西先生から言われ断念、そこからさらなる成長を見せました。
そしてクライマックスの山王戦、沢北栄治という天才と対峙したことで、湘北は苦戦を強いられます。そんななかでも、流川は「山王が日本一のチームなら…蹴ちらすまでだ」「…まだまだ 負けねーぞ…」と負けん気を見せました。努力を積み重ねて登り詰めてきた、実績と自負があるからこそ言えるセリフでしょう。また、この試合の最中に流川は珍しく笑みを見せます。自分の方が劣っていると分かっても弱気にならず、さらなる強者に対して燃える彼の姿勢は、読者の心を熱くさせてくれます。