脇でも目立つ、マンガのかっこいいリーゼントキャラたち 気合の入った性格も魅力
気合の入った性格が現れたリーゼントヘア
●『トリコ』次郎と鉄平
グルメバトルマンガ『トリコ』に登場したキャラ・鉄平と次郎。次郎は同作のラスボス的存在でもある美食神・アカシアの二番弟子で、「ノッキングマスター」と呼ばれているノッキングの達人、その子孫(息子かどうかは不明)が「再生屋」の鉄平です。
次郎とコンビを組んでいた美食人間国宝のひとりであるセツ婆にはそのリーゼントをやけに気に入られており、セツ婆と会う際には主人公のトリコもリーゼントにさせられるという謎シーンも描かれています。
鉄平の髪型についてストーリーのなかで描かれることはありませんでしたが、再生屋を目指す前の少年期の髪型はリーゼントはなかったため、血を引いているとされる次郎への尊敬からリーゼントヘアに変更したのではないかと考えられます。リーゼントながら、ふたりとも熱血というよりは飄々とした性格なのも特徴です。
●「刃牙」シリーズの柴千春
柴千春は格闘マンガ「刃牙」シリーズの1部『グラップラー刃牙』の「最大トーナメント編」から登場した、暴走族の特攻隊長。格闘技はド素人、体格も普通ながら、持ち前の「根性」だけで柔道の達人・畑中公平を破り(左腕が折れた状態)、2回戦ではボクシングヘビー級世界チャンプ、アイアン・マイケル相手にボロボロになりながら殴り合って勝利を掴む大活躍を見せました。
敢えて自分の急所を相手にぶつけるかのような気合の入りすぎたファイトスタイルは主人公・刃牙にも影響を与えているほか、ナイフで喧嘩しようとしているヤンキーに対し、「自分はこの喧嘩でなに一つ負い目はねぇッ その気負いッ その自負心こそが 拳に力を呼び 勝ち目を呼ぶんだッッ」という名言を残しています。そんな彼に似合う髪型は、リーゼント以外ありえないでしょう。
今回紹介した以外にも、主役わき役問わず多数登場するリーゼントキャラ。もともとヤンキーっぽいイメージを世間的に持たれていることで、見た目と中身のギャップを描きやすく、多くの作品に登場しているのではないでしょうか。
(井上椋太)