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病弱だけど強いジャンプキャラ4選 制限時間との戦い、全盛期との差も話を盛り上げる

スポーツ界でも活躍している「病弱だけど強いキャラ」

●『火ノ丸相撲』の辻桐仁

『火ノ丸相撲』(著:川田)は、160cmにも満たない小柄な主人公・潮火ノ丸(うしお ひのまる)が、恵まれない体格でも諦めることなく、横綱を目指して仲間たちと相撲にまい進する物語です。

 同作の「病弱キャラ」は、長髪の美男子・辻桐仁(つじ・きりひと)です。火ノ丸の幼馴染であり良きライバルでもありましたが、持病があり、激しい運動に関しては制限がありました。そのせいで相撲では20秒以上は呼吸がもたず、一時は相撲を離れていましたが、その後、体格的なハンデに抗って横綱を目指す火ノ丸をサポートするため、相撲部の監督兼選手となったのです。

 監督としての桐仁は、部員たちの力を分析し、それぞれのために練習方法を編み出したり、練習メニューを組んだりと非常に優れていました。一方、学業に関しては優秀とは言い難く、定期テストは赤点ギリギリ……。「病弱だけど強い」というギャップだけでなく、「イケメンで戦略家なのに、勉強は苦手」という残念なギャップもあるところもまた、桐仁の魅力と言えるのかもしれません。

 あくまで監督としてチームにいた桐仁ですが、栄華大附属とのインターハイ団体決勝戦では負傷した三ツ橋蛍(みつはし・けい)に代わって公式戦初出場。巨漢の栄華大・澤井相手に多彩な技と限界を超えても戦う精神力を見せて勝利し、チームに貢献しています。

●『キャプテン翼』の三杉淳

『キャプテン翼』(著・高橋陽一)は、サッカーが大好きな主人公の大空翼と彼の仲間、ライバルたちの成長を描いた大ヒットマンガ。空前のサッカーブームを巻き起こし、1993年のJリーグ発足にも大きな影響を与えたと言われている名作です。

 同作に登場する三杉淳(みすぎ・じゅん)はサッカーの技術、キャプテンとしての統率力も翼に引けを取らず、さらには頭脳明晰で実家が裕福、小学生ながらファンクラブまであるという超正統派なイケメン設定の人気キャラ。そんな三杉には、心臓病で短い時間しかピッチに立てないというハンデがあり、「フィールドの貴公子」のほかに、「ガラスのエース」とも呼ばれています。

 三杉君の小学生ばなれした華麗なボールさばき、強烈なシュート、抜群のセンスを見せつけてくれたのが、翼との対決となった全日本少年サッカー大会「南葛SC vs武蔵FC」の「ひとり中央突破」でした。ボールを真上に挙げて向かってくる相手を抜き、走りながら体を回転させて相手をかわし、ふたりがかりのタックルも華麗にかわした勢いで、最後は豪快なボレーシュートを決めます。「ぼくは心臓病なんかには 負けない!」「そして 翼くん ボクはキミにも負けない」の名言もかっこいいです。

(山田晃子)

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