『うしおととら』の怖すぎる妖怪のトラウマ回5選 読んだらもう飛行機に乗れない…?
90年代に『週刊少年サンデー』で連載された人気マンガ『うしおととら』。同作は、妖怪退治の槍「獣の槍」を手に入れた主人公・蒼月潮と相棒の妖怪・とらが、大妖怪「白面の者」との戦いに挑むバトルマンガで、数多くの妖怪が登場するホラーテイストの強い作品です。この記事では、特に怖かった妖怪たちを紹介します。
心臓を求めて人を襲うからくり人形が怖すぎる……

妖怪を殺す「獣の槍」に選ばれた少年・蒼月潮(あおつき・うしお)と、相棒の妖怪・とらを主人公に、大妖怪「白面の者」との戦いを描いた人気マンガ『うしおととら』。時代を越えて愛される同作には、個性豊かな妖怪が数多く登場します。今回は、そんな妖怪たちのなかでも、トラウマになるほど怖すぎた妖怪たちを振り返ります。
●人の皮を剥ぐ猿の妖怪
死んだと聞かされていた母が生きていることを知ったうしおは、とらと一緒に、北海道を目指して旅立ちます。そして、うしおたちは、道中の秋田で民俗行事「なまはげ」の恰好をした妖怪と遭遇しました。
人の皮を剥いで内臓を食べるこの妖怪の正体は、なんと人の味を覚えて妖怪化した猿。この猿は、人の皮を被るために自らの全身の皮を包丁で剥ぎ、筋肉が露出したところを、うしおに槍で地面に縫い付けられて倒されました。筋肉が露出した血まみれの猿が、人間の皮を求めてもがいている姿は、トラウマになるほど気持ち悪いです。
●飛行機を襲う空の妖怪・衾
うしおととらは、当初、空路で北海道に向かっていました。しかし、彼らの乗った飛行機は、巨大な妖怪・衾(ふすま)に襲われます。
はるか空の上で活動し、たまに地上に降りて人を襲っていた衾は、時代が進んだことで飛行機を狙うようになりました。ひび割れた縦長の頭に、ギョロッとした丸い目と歯が抜けたガタガタの口という独特の見た目は、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。そして、逃げ場のない空の上で襲われる恐怖の場面は、実生活で飛行機に乗るのが不安になるほどのトラウマでした。
●畜生からくり
うしおが旅に出てしばらく経ったあと、幼なじみの中村麻子は、人形博物館に招待されました。しかし、人形博物館には、人間を襲うからくり人形が潜んでいたのです。麻子と、彼女を助けに来た友達の井上真由子(いのうえ・まゆこ)は、人形博物館で、若い女の心臓を動力源にして動く、恐ろしいからくり人形と対決することになります。
能面の顔で、首や手足をあり得ない角度に曲げながら襲ってくるからくり人形。人形ならではの不気味さもあり、また、麻子たちの攻撃で頭が欠けても、全く反応がないところには、ゾンビのような怖さも感じました。