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【ZガンダムのMS】運命を二分したティターンズの新鋭機 片方は「不遇」すぎて有名に?

TVアニメ『機動戦士Zガンダム』には、数々のモビルスーツと可変モビルアーマーが登場し、ファンを楽しませていました。今なお高い人気を誇る機体たちのなかから、今回はティターンズが運用したモビルスーツである、バイアランとバーザムを紹介します。

変形なしで大気圏内飛行が可能なモビルスーツ

バイアランは、作中でZガンダムにも肉薄する活躍を見せた。画像は「HGUC 機動戦士Zガンダム バイアラン 1/144スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS)
バイアランは、作中でZガンダムにも肉薄する活躍を見せた。画像は「HGUC 機動戦士Zガンダム バイアラン 1/144スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS)

●RX-160 バイアラン

「RX-160 バイアラン」は、大気圏内を単独かつ可変機構なしで飛行可能なモビルスーツとして、キリマンジャロ基地で開発されました。大気圏内用の熱核ジェットエンジンと機体各所に装備された大推力スラスターを搭載し、さらに徹底的に軽量化が施されたことにより、飛行能力と高い機動能力を獲得しています。

 熱核ジェットエンジンをロケットエンジンに換装することにより宇宙空間にも対応できる利便性を兼ね備えていますが、推進剤の搭載量は限られており、航続距離や飛行可能時間が短いという問題点を抱えています。

 武装については、もともと試作機であることと機動性能を重視したためか、メガ粒子砲2門とビーム・サーベル2基にとどまっています。しかしながらメガ粒子砲の出力は4.7MWと、マラサイやハイザックが装備するBR-87Aビーム・ライフルの出力2.2MWと比較して倍以上あり、十分な破壊力を備えています。

 本編では36話に初登場し、試験中の機体にジェリド・メサが乗り込みカミーユ・ビダンのZガンダムと交戦しています。その際にカミーユを庇ったフォウ・ムラサメのサイコガンダムの頭部をビーム・サーベルで貫き撃墜しました。

 その後もジェリドは本機を使い続け、45話では長くレギュラーパイロットとして活躍していたアポリー・ベイ中尉のリック・ディアスを撃墜しています。これまでカミーユ相手に苦杯をなめ続け、戦場で大切な人間を失い続けてきたジェリドが、ようやくカミーユへの復讐を成功させた機体として、バイアランは重要なポジションを占めています。なお、ジェリドが後にバウンド・ドックに乗り換えたため、この機体の行方は不明のままです。

 また『機動戦士ガンダムUC』では、ジオン残党軍によるトリントン基地攻撃の際に出動し、主に滞空能力向上のカスタマイズを受けたバイアランが迎撃を行いました。飛行能力を生かして多数の撃墜を記録しています。「空を飛べる」というコンセプトがどれほど絶大な効果を発揮するかを示した重要なシーンとして、バイアラン・カスタムの活躍は記憶されることでしょう。

【画像】デザインも活躍も対照的だった? 『Zガンダム』のバイアランとバーザム(6枚)

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