【ZガンダムのMS】運命を二分したティターンズの新鋭機 片方は「不遇」すぎて有名に?
遅れてきたティターンズの量産機

●RMS-154 バーザム
「RMS-154 バーザム」はティターンズがニューギニア基地で開発した量産型モビルスーツです。グリプス戦役当時はニュータイプや強化人間が操縦するエース専用機が持つ圧倒的な戦闘力が着目されており、高性能機の開発に大きな力が注がれたため、ティターンズが運用可能な量産機は旧式機のジムIIやアナハイム社製のハイザックとマラサイとなっていました。
バーザムはそれらの機体よりも高性能、かつ汎用性に優れた機体として開発されており、装甲材にガンダリウム合金を使用し、ガンダムMK-IIで使用されたムーバブルフレームを骨格に採用、フレキシブルな機体運用が可能となっています。
武装についてはエネルギー供給式の専用ビーム・ライフルが主兵装となっていますが、従来の機体が使用していたカートリッジ式のビーム・ライフルの使用も可能とされています。ビーム・サーベルは2基を装備、作中では未登場のグレネードランチャーも設定されています。
そして特筆すべき装備が、頭部バルカンを外付け装備としたバルカン・ポッド・システムです。形状こそ異なりますが同種の装備は作中でガンダムMK-IIのみが運用しており、ムーバブルフレームの採用もあわせて、本機はガンダムMK-IIの後継機として位置づけられています。
作中では35話で初登場し、ティターンズの新型機としてアレキサンドリアに配備されているのが確認できます。この回ではヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊につき従う形でバーザム隊も出撃していますが、Zガンダムに狙いを定めたヤザンから「バーザムは他をマークしろ!」と命令を受けて、その後は登場することはありませんでした。
以降も各所での戦闘にしばしば顔を見せますが目立った活躍はなく、名有りのエース・パイロットが搭乗したことがない機体として、逆に有名になった不遇な機体として知られています。
(早川清一朗)