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アキコ、アンヌだけじゃない!昭和ウルトラシリーズの可憐なヒロイン なぜ降板が多い?

一年間のスケジュール確保が難しかった?

「アンヌ今昔物語: ウルトラセブンよ永遠に・・・」(小学館)
「アンヌ今昔物語: ウルトラセブンよ永遠に・・・」(小学館)

●途中で「女優」が変わるけれども……『ウルトラマンタロウ』の白鳥さおり

 続く『ウルトラマンタロウ』では防衛チームZATの森山いずみ隊員(演:松谷紀代子)、そして主人公・東光太郎(演:篠田三郎)の居候先の長女・白鳥さおりのダブルヒロイン体制になります。森山隊員も茶目っ気の強い女性として描かれていましたが、やはりプライベートでも一緒のさおりの方がヒロインとしては印象的です。

 さて「白鳥さおり」は降板こそしませんでしたが、演じる女優さんが途中で変わります。当初は朝加真由美さんが演じていましたが、20話以降は小野恵子さんに。理由は朝加さんの事務所の意向とも言われていますが、定かではありません。どうにも昭和ウルトラヒロインは、なかなか完投が難しかったようです。

●またしても悲劇の降板!『ウルトラマンレオ』の山口百子

 さらに『ウルトラマンレオ』の主人公・おゝとりゲン(演:真夏竜)の恋人である山口百子(演:丘野かおり)もまた、悲劇的な降板となったヒロインです。長い黒髪につぶらな瞳が非常に美しい方でしたが、もはやウルトラヒロインの宿命なのか第40話で円盤生物シルバーブルーメの襲撃を受け、あえなく降板となります。劇中、死亡者名簿に彼女の名前があったときの絶望感は相当なものでした。

 降板理由に関してはつまびらかにされてはいませんが、視聴率に苦戦しているなかでさらに、石油ショックの煽りをもろに受けた結果と見るのが妥当のようです。

 ここまで『帰ってきたウルトラマン』から『ウルトラマンレオ』に登場したヒロインを一気に見てきましたが、大前提としてほぼ途中で降板・交代していることは興味深い点です。約50話からなる大作に出続けるだけのスケジュールを確保するのが、いかに難しいことか。だからこそ、フジ・アキコ隊員、アンヌ隊員の存在感が際立っているのかもしれません。

(片野)

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