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裏切ってもかっこよくて人気なキャラ4選 主人公との対比も魅力!「風がやんだ」名場面

物語を盛り上げる裏切り者は、多くのマンガ作品に登場します。仲間のふりをしていたり、心変わりをしたりして突如牙を向く裏切り者は、読者に嫌われることも少なくありません。しかし、裏切ったあとも人気のキャラも存在します。

後悔を抱えながら仲間のために立ち上がる裏主人公

正体を現したライナーがエレンを襲う『進撃の巨人』第10巻(講談社)
正体を現したライナーがエレンを襲う『進撃の巨人』第10巻(講談社)

 マンガで主人公たちが仲間だと信じていたキャラに裏切られれば、読者も怒りが湧き、そのキャラを嫌いになってしまいがちです。しかし、裏切るに至った理由やその後の行動などで、裏切り者でありながら人気が高いキャラたちも存在します。

※この記事には、各作品のネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。

●ライナー・ブラウン『進撃の巨人』

 人間と巨人の戦いを描いた『進撃の巨人』で、主人公・エレンから見た「巨人側の人間」だったライナー・ブラウン。「鎧の巨人」の継承者のライナーは、故郷で待つ母や仲間のために、「始祖の巨人」の力を奪う使命を持っていたのです。そしてライナーは、その正体を隠して、エレンと同期の第104期訓練兵団に入団し、頼れる兄貴分として仲間からの信頼を得ていきました。

 仲間のふりをして、多くの壁内人類を殺したライナーたちは紛れもない裏切り者で、エレンにとっては母親の仇でもあります。しかし、けして悪人ではなく、罪の意識から人格が分裂してしまうほど苦しんでいた姿を見ると、哀れみも湧いてくるキャラでした。そして物語の後半、「もう殺してくれ」と懇願するほど精神的に追い詰められながらも、仲間のために立ち上がる姿は、「裏主人公」と言ってもいいほどかっこいいです。

●市丸ギン『BLEACH』

 死神代行になった高校生・黒崎一護の活躍を描いた『BLEACH』の「破面・空座決戦篇」では、世界の支配を目論んだ藍染惣右介(あいぜん・そうすけ)との決戦が描かれました。市丸ギンは、そんな藍染の忠実な部下であることを隠し、三番隊隊長を務めていた裏切り者です。

 敵としてかつての仲間たちの前に立ちはだかったギンですが、彼の本当の目的は、藍染への復讐と、大切な人の魂の奪還。幼い頃、ギンは流魂街(るこんがい)で乱菊(らんぎく)と幸せな時間を過ごしていました。しかしある時、藍染の計画に巻き込まれた乱菊が魂を削り取られます。

 復讐と乱菊の魂の奪還を胸に誓ったギンは、それから100年以上の間、藍染の忠実な部下として動いていました。最後は寸前のところで目的を果たせず散ってしまったギンですが、乱菊への愛に全てを捧げた一途な生きざまは、とても魅力的です。

【画像】かっこいい裏切りキャラが登場する名作マンガ単行本

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