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初代プレイステーションの衝撃と思い出 ○×△□ボタンの位置がわからず困惑…

2022年6月1日に開始されるPlayStationの新サービス「PlayStation Plus Premium」は、初代PlayStationのゲームも遊べるようになります。ゲーム業界にさまざまな衝撃を残した初代PlayStationの思い出を振り返ります。

初代Playstationが与えた衝撃

画面上部に出てくるボタンをタイミングよく押していくと、キャラクターがラップにあわせて踊ってくれる『パラッパラッパー』(PS4版) (C) 2006, 2017 Sony Interactive Entertainment Inc. (C) Rodney A.Greenblat/Interlink
画面上部に出てくるボタンをタイミングよく押していくと、キャラクターがラップにあわせて踊ってくれる『パラッパラッパー』(PS4版) (C) 2006, 2017 Sony Interactive Entertainment Inc. (C) Rodney A.Greenblat/Interlink

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2022年6月1日に「PlayStation Plus」の新サービス開始を発表しています。最上位サービスの「PlayStation Plus Premium」では、初代PlayStationや、PlayStation2、PSPのタイトルなども遊べるようになります。

 初代PlayStationの発売日は1994年12月3日。1、2、3と数字が並んでおり、出演者が「1、2、3」を連呼するだけのCMも当時印象的でした。今でこそPlayStationと言えばその名を知らないゲームファンはいませんが、当時ソニーはゲーム業界に新規参入したばかり。さらに、グラフィック面などゲームが大きく進化した時期であり、新しい要素もたくさん盛り込まれたハードでもありました。そんな初代PlayStationの衝撃と思い出を振り返ります。

●挑戦的なキャッチコピー「全てのゲームは、ここに集まる」

 初代PlayStationと言えば、CMが印象的でした。CM冒頭の「ジョンッ」と鳴るジングルは当時から使われ、ゲーマーなら音だけでPlayStationが頭に浮かびます。PとSを組み合わせたロゴは、それまでドットの世界だったゲームが、3DCGに転換していく時代をつかんだ表現でした。

 CMの最後には「全てのゲームは、ここに集まる」「いくぜ、100万台」など、ゲームハードのシェア争いを前面に押し出した、挑戦的なキャッチコピーが採用されていました。今思えば、セガサターンや、ニンテンドー64といったライバル機との激しい競争をも、エンターテイメントにしていたように感じられます。

 シンプルなサウンドとロゴのビジュアル、挑戦的なキャッチコピーは、「ゲームは子供がやるもの」といった印象を覆し、大人のエンターテイメントとして受け入れられていったように思います。

●ボタンの位置が分からない…じゃあ『パラッパラッパー』で覚えよう!

 ライバルである任天堂のゲーム機は、コントローラーのボタンにA、B、X、Yのアルファベットが振られています。一方、PlayStationのボタンは、皆さんご存じの通り〇X△□です。さて、△ボタンを押して、と言われたらどこを押したらいいのか、すぐに分かりますでしょうか。△ボタンは、上下左右に並んでいるうちの上に位置するボタンですね。

 今なら何も見なくてもすぐに分かるゲーマーがたくさんいると思いますが、初代PlayStationが登場してしばらくは、ボタンの位置が分からない人がたくさんいました。〇X△□という記号には位置の情報が含まれていませんから、単純に覚えるしかありません。
 そのボタンを覚えるのに一役買ったのが、初代PlayStationの名作リズムゲーム『パラッパラッパー』。ラップのリズムに合わせて決められたボタンを押す、いわゆる音ゲーですが、当時は音ゲー自体が珍しいものでした。

 ペラペラのキャラクターが3D空間でダンスを踊る独特のビジュアルに、当時は珍しい音ゲー、しかもサウンドはラップときて、操作自体は指示通りボタンを押すだけのシンプルなゲーム性。音楽に合わせて夢中でボタンを押しているうちに、たくさんの人がこのゲームでボタンの位置を習得しました。

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