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不名誉過ぎ? 最強だった「ガンダムチーム」が唯一負け続けた世界

ガンダムだけで構成される「ガンダムチーム」は、作品ごとのオールスターチームのようなもの。各作品で大活躍しています。しかし、とある世界では負け続ける不名誉なイメージがありました。

宇宙世紀以外でも活躍したガンダムチーム

『機動戦士ガンダムSEED』における「ガンダムチーム」の4人、イザーク&アスラン&ニコル&ディアッカが描かれた「『機動戦士ガンダムSEED』Original Soundtrack 1」ジャケット(ビクターエンタテインメント)
『機動戦士ガンダムSEED』における「ガンダムチーム」の4人、イザーク&アスラン&ニコル&ディアッカが描かれた「『機動戦士ガンダムSEED』Original Soundtrack 1」ジャケット(ビクターエンタテインメント)

「ガンダム」といえば『ガンダムシリーズ』の主役機体。劇中では圧倒的な能力を持つ強力なMS(モビルスーツ)です。しかし、作品によっては1機だけではなく、複数登場すること、そしてチームを組むこともありました。

 いわゆる「ガンダムチーム」という言葉が劇中に登場したのは、『機動戦士ガンダムZZ』でのこと。エゥーゴの強襲巡洋艦アーガマにZガンダム、ZZガンダム、ガンダムMk-II、百式の4機のガンダムタイプが配備されたのがきっかけでした。

 さかのぼれば前作『機動戦士Zガンダム』でもZガンダム、ガンダムMk-II、百式の共闘は見られたわけですが、チームという感じでの連携はしていなかったことと、『ZZ』の持つ明るい作風が生んだ言葉だったと思います。

 1機でも強いガンダムがチームを組んで戦うのですから強くて当然。劇中の描写も相まって、ハマーン・カーン率いるネオ・ジオン軍の主戦力のすべてはガンダムチームに敗れたように見えます。実質的な「第一次ネオ・ジオン抗争」終結の立役者だと言えるでしょう。

 しかし、この強過ぎた実績が地球連邦軍の上層部に不安感を募らせ、「ガンダムは核兵器と同等の危険なもの」という認識に至らせます。この直後の「第二次ネオ・ジオン抗争」にアムロ・レイが乗機にガンダムタイプを希望したのに却下されたのは、皮肉にもジュドー・アーシタたちがニュータイプとガンダムのポテンシャルの高さを見せつけたからでした。

 宇宙世紀ではこの後、ガンダムが複数配備されることはほとんどなくなります。しかし、「ザンスカール戦争」のおりに、レジスタンス運動組織「リガ・ミリティア」が量産したガンダムタイプのMS「ヴィクトリーガンダム」が登場し、それを運用したことでガンダムチームの名前も復活していました。

 宇宙世紀以外のガンダム世界でもガンダムチームに類するものは多くあります。『機動武闘伝Gガンダム』での「シャッフル同盟(どちらかと言うと機体でなく人の呼称ですが)」、組織名になりますが『機動戦士ガンダム00』の「ソレスタルビーイング」、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の「鉄華団」などです。

 なかでも『新機動戦記ガンダムW』ではサブタイトルで「Gチーム」と呼称しているので、実質的にはガンダムチームと呼んでいいのかもしれません。

 このようにガンダムチームといえば主人公側で向かうところ敵なしというイメージがありますが、とある世界では逆に敵側のやられ役になっている作品もありました。

【画像】「ガンダムチーム」を彩った名機MSを振り返る (5枚)

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