勇気ありすぎ!まさか実写化されるとは思わなかった作品 未完でもチャンスはある?
昨今マンガ原作の映画が増えていますが、大好きな作品でも、ぶっ飛び度や設定によって実写化は無理だろうと思わされるマンガも多々あります。しかしそんな杞憂をよそに、まさかの実写映画化を果たしたマンガもあるのです。
裸度90%?役を受けた俳優魂に拍手!

マンガ『ゴールデンカムイ』(著:野田サトル)の実写映画化が発表されましたが、監督もキャストも未発表のため、ネットでは予想合戦が盛り上がっています。「もし実写映画化するなら……」と思い描いていたキャストの希望が、果たして叶うか否か、みなさんドキドキハラハラしながら次報を待っていることでしょう。
好きなマンガの実写化は期待と不安がないまぜになるものですが、なかには「さすがにこれは実写化できないだろうな」と思ってしまうマンガも多数あります。さまざまな意味で。けれどもそんなファンの予想をあざ笑うかのように、「まさかの実写映画化」を果たした強気な作品もありました。この記事ではそんな、「まさか実写映画化されるとは思わなかった」マンガたちをご紹介します。
●露出度高すぎなのに、実写化実現!
作品の裸率が高いと、俳優に求められるハードルも高くなり、実写化は難しくなります。たとえば、あんど慶周先生の『究極!!変態仮面』。主人公の色丞狂介は、ドMの刑事である父とSM女王の母の間に生まれた高校生で、顔にパンティを被ることで、正義の味方「変態仮面」に変身します。しかも、網タイツでパンイチ。最終形態は、履いているパンツの両脇を伸ばして交差させ、肩にかけるという、前から見ても後ろから見ても想像を絶する姿です。繰り出す必殺技もまた、マンガだからいいものの……というものばかり。
こんな役を引き受ける人がいるのか……と思ったら、いたのです。狂介役を演じたのは、のちに大河ドラマの主演も努めた鈴木亮平さんでした。映画は2013年に『HK/変態仮面』のタイトルで公開。実は、原作の大ファンで映画化を切望し、脚本協力まで努めた小栗旬さんが「変態仮面を演じるなら他には考えられない」と推薦したそうです。その思いを受けた鈴木さんは、肉体改造までして役に臨んだとのこと。確かに、変態にしておくにはもったいないほどの、完璧に美しい肉体に仕上がっていました。
他に露出度が高いのに実写化を果たした作品といえば、漫☆画太郎先生の『珍遊記〜太郎とゆかいな仲間たち〜』も驚愕でした。そもそも画太郎先生の作品は、突然の全裸は当たり前、さらに放屁も脱糞も当たり前のお下劣ぶりで、実写化を考える人がいること自体不思議な作風です。しかし、まさかの実写化作品を数々手掛ける山口雄大監督が2003年に『地獄甲子園』を実写化し、翌年『漫☆画太郎SHOW ババアゾーン(他)』も映画化します。
その実績もあり、同じ山口監督の手で、映画『珍遊記』が松山ケンイチさん主演で2016年に公開されました。映画『デスノート』であのLを演じたのと同一人物とは思えない、坊主頭でパンイチのティザービジュアルに衝撃を受けた方も多かったことでしょう。もちろん全裸シーンも満載ですが、ご本人はインタビューで「自分に持っていないものをたくさん必要とされる、いいチャレンジになるな」と語っています。俳優・松山ケンイチをさらに成長させた作品だった……のでしょうか。