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なぜスレッガーがいる?「ククルス・ドアンの島」事前に知っておきたい旧アニメ版との違い

6月3日に公開が迫った劇場版『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。デザインも現代風になりましたが、他にも旧アニメ版と大きく変わった部分がありました。その変更された部分を事前にチェックしてみましょう。

ファンが不思議に思った違和感の正体

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』本ビジュアル (C)創通・サンライズ
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』本ビジュアル (C)創通・サンライズ

 いよいよ公開間近となった劇場版『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。公開前に続々と情報が明かされていますが、一部のファンからは違和感を覚えるという声が聞こえてきました。それはなぜでしょう?

 一部のファンが気になった違和感とは時系列の問題でした。TV版15話にあたる本作で、本来なら31話よりホワイトベースに加入するスレッガー・ロウがいることがおかしいというのです。確かにTV版や旧劇場版とはつながりません。

 しかし、これには理由があります。それは劇場版公式サイトのストーリーページに書いてありました。以下に一部抜粋します。

「ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反攻作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。……」以下省略

 TV版と旧劇場版を知る人なら時系列の違いに気づきましたでしょうか? そう、今回の劇場版はこれまでの私たちが知ってるアニメでの時間軸とズレがあります。なぜなら最初に発表されたように、今回の劇場版は旧シリーズのキャラクターデザインを担当した安彦良和さんが、雑誌『ガンダムエース』で描いたマンガ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(以下オリジン)の時間軸でアニメ化されたからでした。

 実は『オリジン』は忠実に旧作をリファインしただけのものではなく、旧作の「一年戦争」で疑問に思うポイントを積極的に変更した作品だったのです。そのため、旧作とは一部のキャラの性格や、メカと歴史の設定などが異なるものになっていました。

 ストーリー的に大きく変わった部分が、ちょうど今回の劇場版にあたる前後です。地球に降下した後、ホワイトベースの進路が北米大陸からアジア、ヨーロッパへと地球を一周して南米にある地球連邦軍本部「ジャブロー」を目指すのは不自然ということで、ガルマが戦死した後、そのまま南下していました。

 その後、ランバ・ラル隊との激闘、黒い三連星との戦いを経て、ホワイトベースはそのままジャブローに到着します。つまりオデッサとベルファストは通過していません。そのため、ジャブローでスレッガーは合流、マ・クベはいまだ健在というわけです。

 単純に時系列を考えると、オデッサ作戦とジャブロー攻略戦が入れ替わっている。……そう理解するとわかりやすいかもしれません。

【画像】ガンダムのデザインも微妙に違う! 「ククルス・ドアン」に登場するMS(4枚)

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