【漫画】激務で疲れて帰宅後、ささいなことで「30分放心」心が壊れた瞬間に共感殺到
仕事が忙しく、ひどく疲れて帰宅した人物は、ささいなことがきっかけで心が壊れてしまいました。何もかもがばからしくなり、しばらく動けなくなってしまったのです……。洋介犬さん(@yohsuken)の1ページマンガに共感の声が多数集まっています。
限界を感じ、心が壊れた瞬間とは?「分かる」体験談続々

仕事が忙しく、ひどく疲れて帰宅した人物は、ささいなことがきっかけで心が壊れてしまいました。何もかもがばからしくなり、しばらく動けなくなってしまったのです……。
洋介犬さん(@yohsuken)による1ページマンガ『放心トリガー』がTwitterで公開されました。洋介犬さんの実体験をモチーフにした作品に、多くの読者から「分かる」と共感の声があがり、1万リツイート、6万いいねを超える反響が集まっています。
「心が壊れた瞬間」について、「フライパンを強くコンロに置いた時の音でなった」「Yシャツにアイロンをかけてる時になった」「コンビニのお弁当がうまく開かなかった時に何かが切れたような気がした」「車のシートベルトを勢いよく引き出してしまい、ロックがかかってそれ以上ひっぱれなくなった瞬間に涙がボロボロとこぼれた」などの具体的な体験談も多く寄せられ、300件を超えるコメントがついています。
作者の洋介犬さんに、お話を聞きました。
ーー『放心トリガー』のマンガを描こうと思ったきっかけを教えて下さい。
基本的にこういうSNSでのインディーズマンガは、生活しているうえでふと思いついた気付きをマンガにしているのですが、現在連載6本を抱え、ワーカホリックな性格も重なってかなり限界を感じる瞬間があります。
今回のこのマンガも、洗面台のそばにあったタオルが身体に引っかかってスルッと落ちた時に信じがたいレベルの落ち込みをした自分に驚いて描かせていただきました。
ーー落ち込んだあと、洋介犬さんはどのように気持ちを持ち直したのでしょうか?
マンガとは違って実際にはタオルが落ちたのですが、タオルに説教をしたくなりました。「あのさぁお前さぁ~ありえんわ~」みたいな(笑)。
今回のマンガの執筆時には最初「1時間」にしていたのをプロ視点で「いや30分かな」と思ってこうなったのですが、反響のなかで「実際30分動けなかった」だけでなく、「1日ダメになった」「退職した」とさらに規模の大きいものがあり、大げさではないのだなと痛感しました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
今回のマンガは自分のなかでは「伝わりにくい話」カテゴリに入れて発表したのですが、想像以上に「分かる」という声が多くて、ビックリするやら、日頃の皆さんの心労を思って悲しくなるやらでした。
人の心が決壊する瞬間ってビッグイベントが起こった時と思いがちですが、積もり積もってこんなささいで無関係なことがきっかけになることも往々にしてあるのだということをお伝えできればと思います。

ーーマンガアプリ「GANMA!」にて連載中の『反逆コメンテーターエンドウさん』について、単行本1巻が発売中です。収録内容や見どころなどをご紹介いただけますか?
「もしテレビにこんなコメンテーターがいたら?」という想定のもとに描かれたマンガなのですが、過去最高レベルの反響をいただき、驚いております。さまざまな社会問題を扱っており、メディアが定型化しすぎたせいか、型にはまらないスカッとした展開や意表をつくドラマにご好評いただいております。
さらに、主人公のエンドウさんが愛妻家で、幼なじみの初恋の人と結婚したという恋愛ドラマとしての面や、その奥様が実はバツイチで、望まぬ結婚を強いられた過去、そしてプロポーズ編を単行本のみ描き下ろし収録していることも見どころです。これらには熱い感想をたくさんいただいております。
ーー今後の活動のご予定について教えて下さい。
以前はメディア出演などもしていましたが、今後は仕事量も鑑みてマンガに集中し、自分が表に出ることは控えて作品発表に重心を置きたく思います。
また、今まではもっぱらホラー作品が中心だったのですが、『反逆コメンテーターエンドウさん』や今回のマンガのように風刺的かつエモーショナルなものも人気ということで、そちらも両輪として描いていければと思っています。どうか楽しみにして下さい。
(マグミクス編集部)