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『鬼滅の刃 遊郭編』放送後に見るとじわじわくる! 「ジャンプ」連載時の反応振り返り

「刀鍛冶の里編」のTVアニメ化が決定したものの、「遊郭編」の終了で『鬼滅の刃』ファンは「新情報ロス」状態になっています。「週刊少年ジャンプ」連載時のファンはどのような感想を持っていたのでしょうか? TVアニメ放送後、改めて連載当時を振り返るとじわじわくる楽しさでした。

蕨姫花魁は「操られている」説も

 TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第2弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第2弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「刀鍛冶の里編」のTVアニメ化が決定したものの、「遊郭編」の終了で、しばらくは『鬼滅の刃』ファンにとって「鬼滅ロス」な時間が続きます。「週刊少年ジャンプ」での連載時、翌週を心待ちにしていた読者はどのような感想を持っていたのでしょうか?

 TVアニメ放送後に「遊郭編」連載時のネット上の反応を振り返ると、クスッとしてしまうような感想や考察が見られました。

 まずは、伊之助の声について。アニメでは声優の松岡禎丞さんが演じている伊之助は、太く力強い声です。『鬼滅の刃』のアニメ化が決定したのは「刀鍛冶の里編」連載時だったため、伊之助がどんな声なのか分からなかったのです。

 猪のかぶり物の下は、絶世の美少女である伊之助。遊郭に潜入した伊之助は女性ものの着物を着て、さらに「美少女」感が高まっていました。そんな伊之助の「声」も、女性声優が演じるような少女に近いものを予想していた読者が多かったようです。

 しかし原作第72話で、その予想は大外れ! 音柱・宇髄天元から伊之助は次のように命じられます。

「お前は声が太いから絶対喋るなよ 裏声も下っ手クソだからすぐ男だってバレるぞマジで」

 このセリフで、伊之助の声が「太い」ことが明らかになりました。「伊之助、線の細い美形なのに声は太かったのか」「裏声でもダメか」などと驚きの声があがりました。

 また、声と言えば、上弦の陸・堕姫の声優はTVアニメ放映前に沢城みゆきさんが担当することが発表されました。 つまりアニメで「遊郭編」を初めて見る人にも「沢城みゆきさんが演じているから、蕨姫花魁が堕姫だな」と予想できたのです。

 しかし連載当時は遊郭に潜む鬼について、読者も何も分からない状態。第73話で蕨姫花魁が鬼と判明します。前話で登場した「帯の鬼」と同じ模様の帯をしていた様子から、「蕨姫花魁が鬼に操られているんじゃないか」と考察する読者もいました。

 次の第74話で、蕨姫花魁が堕姫だと判明してこの疑惑は消えます。同時に堕姫が上弦の鬼だと読者には分かったため、柱が天元ひとりでは苦戦することが明確でした。「援軍に柱が来て欲しい」と、柱の援軍を望む声があがりました。 「恋柱が来て、一緒に戦ってくれたらうれしい」と自分の好きな柱の活躍を願ったファンもいたようです。

 残念ながら現れたのは柱ではなく、妓夫太郎。当時の反響は大きく、「ここまでさんざん堕姫に苦戦したのに、どう見ても妹が兄のおまけ。兄はどれだけ強いんだよ……」と絶望する声があがりました。結果、ファンの願い通り増援として柱が遊郭にやって来ますが、それはすでに戦いが終わったあと。蛇柱・伊黒小芭内がネチネチと天元に小言を言うという結末を迎えました……。

(マグミクス編集部)

【画像】動く「炭子・善子・猪子」に原作ファンも興奮!「遊郭編」ビジュアル(5枚)

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