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「PS5」普及を阻む4つの壁 コロナ、転売だけでない「悪循環の連鎖」

現在のPS5は、供給が追いつかないほど需要が高いものの、順風満帆からは遠い状況です。発売から1年半を過ぎても、普及に手こずっている点は否めず、伸び悩みを見せています。果たしてどんな問題がPS5に降りかかっているのか、その実態に迫ります。

発売から1年半経っても入手難

「PlayStation 5」は人気があるからこそ品薄になり、需要が上回る分だけ手に入れにくく、結果としてそのまま諦めてしまう方も
「PlayStation 5」は人気があるからこそ品薄になり、需要が上回る分だけ手に入れにくく、結果としてそのまま諦めてしまう方も

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、2020年11月に「PlayStation 5」(以下、PS5)を発売しました。性能を活かした処理能力の高さや、SSD採用によるロード時間の短縮、PlayStation 4ソフトとの互換性など、多彩な魅力にあふれた新たなゲーム機として多くのユーザーから注目を集めました。

 ですが、どれだけ人気の高いゲーム機であっても、即座に普及するわけではありません。特に発売直後は、供給を大きく上回る需要が集まる場合が多く、入荷即売り切れになりがちです。

 新型ゲーム機が登場するたび、発売からしばらく経つまで入手難が続くのは、ゲームファンにとってお馴染みの光景。ですがPS5の場合は、発売から1年半が過ぎてもなお入手難が続いており、これだけの長期間にわたるケースは珍しい事態です。

 ゲーム機が普及しなければ、ゲームソフトの売上も伸びません。そのため、SIEとしても出来るだけ早くPS5の需要を満たしたいはず。また欲しているユーザーも、少しでも早く手に入れたいに違いありません。

 しかし、こうした願いの実現を阻むいくつかの問題が、今のPS5を取り巻いています。果たしてどんな難敵が、PS5普及を阻んでいるのでしょうか。

●SIEは「2022年にPS5増産」を掲げるが…

 PS5の供給が不足した背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響が大きくあります。2019年12月の第1例目報告からわずか数ヶ月で世界的に広がり、日常の行動やビジネス面に大きな制限が加わりました。

 その影響から部品を含めた生産工場が十分に稼働できない時期があり、需要に応えるだけのPS5を用意できない状態が現時点まで続いています。しかも、半導体不足は未だにニュースで報じられるほどで、抜本的な解消にはまだ時間がかかる見通しです。

 ソニーグループが5月26日に行った事業説明会にて、SIE社長兼CEOのジム・ライアン氏が「部品不足は改善しつつある」「2022年はPS5の生産を増やす」と発言していますが、事態の即解消とは告げていないため、ユーザーが改善を実感するのはもう少し先になりそうです。

●転売横行、エンドユーザーの手に渡らず

 PS5の生産量が伸び悩んでいるのは確かですが、出荷した台数の全てがエンドユーザーの手に渡っていない点も見逃せない問題点のひとつ。購入する理由はさまざまですが、近年特に問題になっているのは、転売目的の購入です。

 転売自体は違法ではありませんが、転売屋がPS5を在庫として抱えれば抱えるほど、その分だけユーザーが買えず、結果としてPS5の普及が遅れます。また、「転売ばかり横行し、正規の価格で買えない」と感じたユーザーがPS5への興味を失う可能性もあり、この状況自体が普及の足枷になりかねません。

 ゲーム機の転売は昔からありましたが、スマホの普及やフリマアプリの導入により、転売行為自体のハードルが以前と比べて下がりました。また、スマホで手軽に情報に触れられるため、そうした「やりやすさ」から転売が広がった面も否定できません。こうした形から、PS5に限らずさまざまな転売が横行し、広く問題となっています。

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