カレー屋、ネコバス、自由すぎる戦隊モノの「秘密基地」4選 現実とのリンクも大事?
初代『秘密戦隊ゴレンジャー』の基地は「スナック」の地下にありました。その他、歴代の戦隊シリーズの基地はどんな場所にあったのでしょうか? 特筆すべき基地を紹介します。
「バス」も「列車」も「カレー屋」も立派な秘密基地!スーパー戦隊の多様性

スーパー戦隊シリーズにおいて、ヒーローたちの「秘密基地」は欠かせない存在です。例えばシリーズ第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』の基地は、新宿にある「スナックゴン」から隠し通路を経由した先にあります。「秘密」基地なので、世を忍ぶ仮の姿があるところが、子ども心をくすぐりました。
さて、時は流れ、現在放送中のシリーズ第46作目となる『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の「基地」はというと……そもそも「ドンブラザーズ」が「組織」としての体裁をなしていません(2022年6月現在において)。結果として、「基地」はオニシスター(黄)のバイト先である「喫茶どんぶら」が実質的な溜まり場となっています。
長い歴史のなか、戦隊シリーズにおける「秘密基地」のバリエーションはかなり多種多様。この記事ではそのなかでも、思わず「そんなのあり?」と小さく突っ込んでしまいそうな、自由すぎる「秘密基地」を紹介します。
●「後楽園ゆうえんち」の地下……『大戦隊ゴーグルファイブ』
シリーズ第6作目『大戦隊ゴーグルファイブ』の基地である「未来科学研究所」。ここでは宿敵である「暗黒科学帝国デスダーク」を倒すため、日夜を問わず多くの科学研究員たちが働いています。
かなり大掛かりな基地ではありますが、どこにあるかといえば今も「東京ドームシティ」と名前を変えてスーパー戦隊シリーズのスポンサーとなっている、「後楽園ゆうえんち」の地下にあるのです。ゴーグルファイブのメンバーは皆、この後楽園ゆうえんち職員という仮の姿を持っていました。この現実との地続き感がたまりません。ちなみに、地下基地へと急ぐ場合は「すべり台」ですっ転ぶようにやってきたりします。
●ネコバスではなくネコマル……『忍者戦隊カクレンジャー』
お次は、シリーズ18作目『忍者戦隊カクレンジャー』。忍者戦隊ということもあり、「世を忍ぶ仮の姿」は必要不可欠です。そこで彼らは猫を模したキッチンカーで、クレープの移動販売を行うことに。これがそのままカクレンジャーの基地となります。
「どういうこと?」なんて思ってはいけません。名前は「ネコマル」で、しっかり意思疎通も取れるという設定でした。「移動販売のクレープ屋」と「猫型のバス」という組み合わせが、『カクレンジャー』に漂う原宿カルチャーを若干まぶした雰囲気となんともよく合っていたのです。