カレー屋、ネコバス、自由すぎる戦隊モノの「秘密基地」4選 現実とのリンクも大事?
一般人には見えない車両の独特な雰囲気

●お客さんも普通にくるけど……『爆竜戦隊アバレンジャー』
第27作目の『爆竜戦隊アバレンジャー』の基地はというと、「恐竜や」というカレー屋さんでした。とにかく恐竜好きの店長が経営しており、基地というか住み込みの下宿先といったところです。
本作ではカウンターの奥にいかにも作戦本部といった隠し部屋が設計されるなど、だんだんと「カレー屋」が「秘密基地」へとメタモルフォーゼしていく過程が楽しめます。それにしても、恐竜型のお皿に盛られた名物カレーは美味しそうでした。
この「お店」が基地となるパターンは戦隊シリーズのなかでは他にも例があり、例えば『ドンブラザーズ』の前作『機界戦隊ゼンカイジャー』も、主人公・五色田介人の祖母が経営する駄菓子屋カフェ「カラフル」が基地の役割を果たしていました。
●バスもいいけどこの電車はヤバい『烈車戦隊トッキュウジャー』
戦隊ファンからの評価も高いシリーズ第38作『烈車戦隊トッキュウジャー』。その名の通り「鉄道」や「列車」をモチーフとしたこちらの戦隊の基地は、「烈車」という一般人は目視不能な特殊な車両です。
ちゃんと「車掌」(演:関根勤)もいれば、女性型ロボに夜車内販売もあります。みなさんの演技力のせいか、車内のやりとりから、えも言われぬ浮遊感のようなものを感じられるのですが、この感覚がのちの展開に繋がっていくとは……。
以上、昭和から平成、令和とスーパー戦隊シリーズの「秘密基地」の多様性を振り返りました。釈迦の掌の上、使っていない視聴覚室、完全にリモートでの自宅待機、今後どんな場所を「基地」とする戦隊が現れるのか楽しみです。
(片野)