【漫画】四十肩どころじゃない、激烈な痛みの体験談 意外に多い「私もなった」の声
漫画家の黒木崇文さんは、以前に「石灰沈着性腱板炎」という病を患いました。肩に「石」ができる症状で、的確な治療を受けるまでは、眠れないほどの強い痛みに悩まされたそうです。その体験を描いた作品が話題となっています。
一睡もできなくなるほどの痛みに悩まされた作者

黒木崇文さん(@IKUMAN4)は、30歳になった頃に、左肩に強い痛みを感じました。急いで駆けつけた日曜診療所での診断結果は「四十肩」。しかし、鎮痛剤と湿布では症状が治まらず、ついに眠れないほどの痛みへと悪化します。再び別の病院を訪れたところ、「石灰沈着性腱板炎」という肩に「石」ができる疾患であったことが判明しました。
この体験を描いたマンガがTwitterで公開中です。読者からは「セカンド・オピニオンはやっぱり大事」「このマンガを読んで、もしかして自分の肩の痛みもこれではと思い、整形外科に行きました」などのコメントが寄せられ、投稿は1万いいねを超える話題作となっています。
作者の黒木崇文さんに、お話を聞きました。
ーー黒木崇文さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
2013年に「ジャンプNEXT」に掲載された『れいたいけん』という霊を科学で退治するマンガです。
ーー左肩に激痛を感じる前には、何か予兆のようなものがありましたか?
肩が固くなって動かしにくい感じがありました。その当時、運動不足解消で水泳をしており、肩を回す際に違和感を感じていました。
ーー1度経験してからは「この痛み……石っぽい」と感じることもあるようですが、たとえば打撲や疲労など、ほかの痛みとは明らかに違う感覚があるのでしょうか?
痛みが発生する場所と、少し鋭い感じが特徴ですかね。なってみないと分からないとは思いますが、大抵の方は初めて体験するタイプの痛みだと思います。

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。
珍しい病だと思っていたのですが、経験者がたくさんいたことにまず驚きました。そのなかで特に印象深かったのは、経産婦の方が「陣痛よりつらかった」とおっしゃっていたことです。男性は陣痛に耐えられないと聞いたことがあったので驚きました。
ーーそのほか、マンガのなかでは描き切れなかったことや、この体験を通じて感じたことなど、補足がありましたらお願いします。
最初に私が診てもらった日曜診療は、役所に仮設されるタイプで、内科の医師が派遣されてくるものでした。読んだ方のなかには「誤診するひどい医者」と捉える方もいたので、誤解がないよう補足させていただきます。
また、体験して思ったのは、体が固くなったと感じた時に、素人考えでストレッチなどをするのは危険だということです。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
今後は『女霊さんは除霊されたい』という女性の霊と除霊をする教授とのラブコメマンガを月1回程度の更新で続けていく予定です。忙しくなったら不定期にはなると思いますが、続けていきたいマンガです。
(マグミクス編集部)