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意外だけどうまい手!実写化のまさか過ぎるキャスティング 「森田」つながりで…?

実写映画のキャスティングはとにかく大変!生身の俳優と、2次元のキャラをどうつなげるか、そこで別角度から観客を「納得」させるだけの、意外ながらも鋭いキャスティングを行なった実写映画を紹介します。

「似ている」かどうかは別として思わず納得!絶妙な「実写化」キャスティング

殺人鬼役がまさかの森田剛で話題を呼んだ『ヒメアノ~ル』ビジュアル (C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会
殺人鬼役がまさかの森田剛で話題を呼んだ『ヒメアノ~ル』ビジュアル (C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

 マンガの実写化は、時に「諸刃の剣」です。大人気の作品を、3次元の俳優さんを起用して映像作品に仕上げることがどれだけ大変であるかは、素人でもわかります。ファンタジー作品ならCG技術、バトルマンガであればド派手なアクションシーンの撮影などいろいろな要素が必要になりますが、何よりもその作品のファンが注目するのは「キャスティング」ではないでしょうか。原作の雰囲気と、「似ている」ならよし。「似ていない」「イメージと違う」なら、公開前でもレビューに「低評価」がつけられるなんてこともしばしばと、まさに「キャスティング」は実写映画の肝なのです。

 しかし、実写化作品において、たまに「似ている」「似ていない」とは別に、「その手があったか!」と原作ファンも思わず膝を叩く、そんな不思議と「納得できてしまう」キャスティングもあります。今回は、意外とハマって高い評価を得た、そんな絶妙なラインのキャスティングをいくつかご紹介します。

●「森田」だから?と思ってたら……『ヒメアノ〜ル』森田剛

 2016年公開の『ヒメアノ〜ル』は、今や巨匠となった古谷実先生の同名マンガの実写化映画です。同作の主演で、人の首を締めることで快感を覚えるサイコキラー「森田」を演じたのは、まさかの当時現役のジャニーズアイドルだったV6・「森田」剛さんです。

 R指定作品でジャニーズ俳優が殺人鬼役というだけでビックリですが、さらに森田さんといえばバラエティ番組でイジられ、時にはしゃぎ倒す、そんなイメージがあっただけに意表を突かれました。「森田」つながりだけのキャスティングなのか(ちなみに森田が狙う主人公(演:濱田岳)の名前は「岡田」)、と危惧しましたが……とんでもありません。

 焦点の合わぬ眼と無気力な喋り方で平然と嘘をつき、淡々と殺人を重ねていく森田さんの怪演ぶりは、ビジュアルは全然違っていても、まさに『ヒメアノ〜ル』の「森田」そのもの。日常が一気にひっくり返る作品のテイストをキャスティングの時点で暗示していた、まさに「その手があったか!」なキャスティングでした。

【画像】まだまだある!まさかの角度のキャスティングが光る実写作品(8枚)

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