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『シン』を見た「ウルトラマン初心者」に次勧めるならどれ?割れたファンの意見

大ヒットの『シン・ウルトラマン』からウルトラシリーズに興味を持った人が大勢いるそうです。そこで、そんな人に何を勧めたらいいのでしょうか? ネットでもさまざまな意見が飛び出たそうです。

初心者が見て楽しめるウルトラ作品とは?

『シン・ウルトラマン』ポスタービジュアル (C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ
『シン・ウルトラマン』ポスタービジュアル (C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

 公開から一か月近く経った空想特撮映画『シン・ウルトラマン』。その人気は衰えることなく、順調に興行収入を伸ばし、いまだにネットでは日々話題にあふれています。

 そのネットでの話題で興味深かったのが、『シン・ウルトラマン』でウルトラマンにハマった人にどんな作品を勧めたらいいか?……という話題でした。それこそ人によってそれぞれ大きく意見が異なる話題ですが、主だったものをいくつか紹介していきましょう。

 まずはストレートな意見として、原典である『ウルトラマン』(1966年)を勧めるというものです。『シン』の元ネタも豊富に入っているので、違和感なく楽しめるという意見がありました。

 しかし、『ウルトラマン』は原典であるだけに半世紀以上前の作品です。現代の目線で見るとアラも目立つことでしょう。筆者やファンのような作品が好きで仕方ない人間にはアラは時代を感じさせる「味」として、むしろ美味しく受け入れられるものですが、一般的な人には好意的にはとらえられないかもしれません。

 また、『シン』を見に行く人で『ウルトラマン』を見たことがない人がいるのかが疑問のわく筆者のような古参の方もいることでしょう。しかし、これが意外と少なくないようで、我々の年代の感覚で最近の若い世代を考えるのは正確な判断ではないようです。

 TVシリーズという点では、近年に放送した『ウルトラマンZ』(2020年)を挙げる人も多くいました。実際、ネット配信での数字が『シン』公開直後に伸びたそうです。

『Z』は近年に放送したシリーズの中でも特に人気が高く、作品内容も笑いからシリアスまでバラエティ豊か。近年に製作しただけに作品のテンポもよく、前述の若い人たちにはちょうどいい塩梅の作品だと思います。さらに最初から最後まで見た時、キャラの成長やドラマの流れといった部分が作品全体の完成度を上げていました。

 確かにウルトラの沼にハメるにはいい作品だと思いますが、特撮作品に興味のない人がTVシリーズ25本最後まで見てくれるのか?という部分に疑問がわきます。他の作品もそうですが、TVシリーズを最後まで視聴して完走するにはなかなかハードルが高いかもしれません。

 特に最近のウルトラシリーズは、昭和の頃と違って1話と最終回以外、途中の話が前後するなど、途中の話が抜けてもつじつまが合う作りにはなっていないのです。ウルトラに限らず昭和の作品ですと、重要なエピソードを5本前後見ると話がだいたいわかるもの。

そういった点で考えるとTVシリーズを見て興味を持ってもらうというのは、見る方にある程度の気持ちが必要不可欠になってきます。興味のない人は作品を長時間見ないものですから。

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