【シャーマンキング30周年への情熱(70)】「マガジンエッジ」で本編が連載再開、今後の焦点は?
今月発売の少年マガジンエッジ7月号では、ついに本編の連載が再開されました! それと同時に、スピンオフ作品が最終回を迎えています。これらを記念し、復習も兼ねて最新の内容について掘り下げました。
麻倉花のフラッシュバックに現れた、奇妙な光景とは……?
今月、2022年6月発売の「少年マガジンエッジ」最新号では、ビッグニュースが3つありました。
1.『SHANAN KING THE SUPER STAR』の連載再開!
2.一挙2話同時掲載!
3.『SHANAN KING マルコス』最終回!
まず『SUPER STAR』を軽く振り返っておきましょう。4月までTVアニメで放送していた「SHAMAN KING」の続編で、2014年を舞台に麻倉葉の息子・花が主人公となって活躍している作品です。現在は、今代シャーマンキング・ハオとその資質に異を唱える歴代キングが、代理戦争「FLOWER OF MAIZE(フラワー・オブ・メイズ)」を行うことになり、そのためのチームビルドが描かれています。
また『SUPER STAR』は、武井宏之先生の過去作品を包括するものになっていて、連載休止前は「ダイ仏ゾーン」編の途中、つまり先生の連載処女作品『仏ゾーン』に関連する内容の途中でした。『仏ゾーン』と言えば、「SHAMAN KING」でもガンダーラのリーダーとして、ヒロイン・西岸サチの成長した姿、サティが登場しましたが、本作でも鍵を握る存在です。ただ今回はいったんカメラを外し、京都にやって来た麻倉花たちを描いています。
彼らは中泉八雲と名乗る正体不明の人物と出会い、彼が営む宿坊「知出坊(ちいずぼう)」に招かれます。そこでは持霊はおろか霊の存在を感じられず、花たちは「ただの少年少女」になってしまいました。話はそれが敵の罠なのかさえわからないまま、やむを得ず眠りにつくところから始まります。すると花は、夢か現実かわからないさまざまなフラッシュバックを見るのですが……。
我々読者にとっては、それらの多くはいつか見た場面ですが、花が知っているはずのない情報があります。そしてさらに、花にも我々にも未知の場面がありました。それが遮光器土偶、及び「仮面の女神」土偶に似たデザインの「何か」と、パッチ族十祭司・ラザホーが立っていた円盤を思わせるものの上に立つ、女性らしき人物です。
遮光器土偶も「仮面の乙女」土偶もとても有名ですが、普通の人間とは思えないデザインです。どちらも縄文時代のものですが、花が見た場面はもしかしたらその根源に迫るものかもしれません。強烈に印象に残る場面なので、ぜひ本誌でご覧いただきたいところです!
ただ今回一番のポイントはそこではありません。その答えは話のタイトル「こだま」に隠れていました。