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『SPY×FAMILY』<黄昏>が所属するWISEとは? 元ネタになった組織を考察

現在TVアニメが絶賛放送中の『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』のメインキャラであるロイドことコードネーム「黄昏」は、西国(ウェスタリス)の諜報機関「WISE(ワイズ)」に所属する敏腕スパイとして活動しています。果たして「WISE」とはどのような組織なのでしょうか?

WISEのモデルはふたつの組織?

TVアニメ『SPY×FAMILY』MISSION:1より、ロイド (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
TVアニメ『SPY×FAMILY』MISSION:1より、ロイド (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

 現在TVアニメが絶賛放送中の『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』のメインキャラクターのひとりであるロイド・フォージャーを名乗る男は、精神科医としての表の顔を持ちながら、裏ではコードネーム<黄昏(たそがれ)>の異名を持つ敏腕スパイとして活動している人物です。

 そんなロイドは西国(ウェスタリス)の諜報機関「WISE(ワイズ)」に所属し、東国(オスタニア)に潜伏しながらさまざまな任務をこなしています。果たして「WISE」とはどんな組織なのでしょうか。

 作中の描写で分かっていることは、かつて戦争で大きな被害を受けた東国・西国の間の平和を維持するための活動を行っているという点です。密輸組織の壊滅や外相の暗殺計画阻止など直接的な行動に加え、重要人物の情報収集の任務にも当たっています。現在、ロイドに与えられている最重要任務は東国国家統一党総裁であるドノバン・デズモンドに近づき戦争計画を探る「オペレーション<梟(ストリクス)>」であり、結果として仮そめの家族を作るはめに陥っています。

 このような情報機関は現実の世界でも主要先進国であればたいていの国が保有しています。日本にも「内閣情報調査室」や「防衛省情報本部」など多数の情報機関が活動しており、日夜情報の収集や分析に当たっているのです。

 WISEについても、間違いなくモデルとなった組織が存在しています。その内のひとつが、ドイツの「連邦情報局(BND)」と思われます。『SPY×FAMILY』の東国・西国の元ネタはほぼ間違いなく1949年に分断された東ドイツ・西ドイツであることからも、ある程度影響を受けているでしょう。

 連邦情報局は1956年に西ドイツが創設した情報機関で、第二次世界大戦中に対ソ連諜報を担当していたラインハルト・ゲーレンがアメリカの後押しで初代長官に就任、ソ連や東欧諸国にスパイ網を張り巡らせ、冷戦下においてNATO諸国の主要情報源となりました。現在では約7000人の職員が所属しており、内2000人ほどが国外での諜報活動を行っています。

【画像】ほほえましい!本物の家族よりも家族らしいフォージャー家(6枚)

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