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もっと活躍が見たかった!『ジョジョ』の途中離脱した強力スタンドの味方キャラたち

アニメ版で語られる「フーゴ」戦線離脱の葛藤……

ブチャラティチームを離脱したフーゴが表紙『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Vol.4』DVD(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)
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●第5部:「正しいバカ」になれなかったパンナコッタ・フーゴ

 5部のブチャラティのチームのひとり、フーゴのスタンド「パープル・ヘイズ」が戦ったのは「マン・イン・ザ・ミラー」戦(イルーゾォ)だけですが、そのスタンドの脅威は強いインパクトを残しました。「パープル・ヘイズ」の拳には左右3つずつカプセルがついており、殴ると破れ殺人ウイルスが噴出。敵味方関係なく、そのウイルスに感染すれば30秒以内に死亡するという凶悪な能力です。

 そんなスタンドを持つフーゴが戦線離脱するのは、ヴェネツィアでのこと。ボスの目的がトリッシュ殺害であることを知ったブチャラティは、トリッシュを守ることが「正しいこと」と決意し、ボスを裏切ることを決断します。ジョルノたちはブチャラティ側につくことを決めましたが、フーゴだけは加勢しませんでした。

 アニメ版では袂を分かち離れるブチャラティらを見ながらフーゴは「僕はこんなバカげた裏切りに乗れない。正しいバカにはなれない」と、葛藤と悔しさが伺える表情でこぼしています。

 ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』攻略本のインタビューで、荒木先生は「危な過ぎて(笑)」という理由でフーゴがキャラとして扱いづらかったことを語っていました。また、ファンの間では、能力が強力すぎるので退場することになったのではとも言われています。そんなフーゴは、スピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』(著:上遠野浩平)で、ブチャラティたちについていかなかったことを後悔し、麻薬チーム抹殺の任務に挑みました。

●第7部:愛に死したカウボーイ、マウンテン・ティム

 イケメンカウボーイのマウンテン・ティムは、第7部で「スティール・ボール・ラン」レースに参加した優勝候補のひとりです。スタンド「オー!ロンサム・ミー」はロープと身体を一体化させて肉体をバラバラに分解でき(他者の肉体も可)、自在に操れるという能力です。ロープ自体に攻撃力はありませんが、拳銃を持った手の部位をロープ先端に移動させれば、オールレンジ攻撃が可能という汎用性を持ちます。

 そんなティムはレース中におこった殺人事件の調査のため、臨時で保安官に任命されます。このとき、スティールの妻・ルーシーに花を贈り、ナンパなイケメンっぷりを発揮しました。

 2ndステージではジャイロとジョニィと共闘し、下手人であるスタンド使いのブンブーン一家を撃破。その後もジョニィらと行動をともにするかと思いきや、直後に出会ったオエコモバ(スタンド名「ボクのリズムを聴いてくれ」)の爆弾攻撃を受けて大ケガを負い、レースをリタイアしました。

 そして次に登場するきっかけは前述のルーシーでした。「遺体」をめぐり、ブラックモアに襲われたルーシー。電話で助けを呼んだのは他でもないティムで、駆け付けた彼はルーシーを抱きしめ「あなたの役に立ちたい。初めて出会った時からずっと思っていました」と愛の告白をします。あのとき花を贈ったのは、ナンパではなく本気だったことを伺わせるシーンでした。

 しかし、ルーシーは拒絶し、ふたりは別れます。その直後、ティムは大統領の刺客・ブラックモア(スタンド「キャッチ・ザ・レインボー」)と戦い、敗北しました。しかし、ティムは死の直前でも、ルーシーの名前を吐かず守り抜いています。

 汎用性も高く、西部劇テイストにマッチしたかっこいいスタンドで、ティム本人の男気もとても魅力的でした。6部主人公の空条徐倫や8部の豆銑礼(まめずく・らい)のように、自分の体を分解して戦うユニークなスタンドバトルももっと見たかったところです。

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